高いコスメを使っているのに、きちんと保湿しているのに・・・でも「美肌になれない!」って人は、手の力加減が原因かも!グイグイ、ゴシゴシ触っていたら、そりゃ肌も傷みます。無意識な〝手クセ〟に今こそ改革を!ここでは、クレンジングに洗顔、スキンケア、メイクまで、美肌になれる〝手〟の使い方をレクチャーします。

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教えてくれたのは水井真理子さん&小田切ヒロさん


左・水井真理子さん
美容家・トータルビューティーアドバイザー。豊富な美容知識とわかりやすいテクニックが大人気。肌を見ただけで、その人のスキンケア方法やライフスタイルまで見抜いちゃう!

右・小田切ヒロさん
ヘアメイクアップアーティスト。誰でも確実に小顔・美人度がUPする独自のメイク法や、美容だけにとどまらない幅広い知識にも定評あり。毛穴レスな超絶美肌がトレードマーク。



水井さん、小田切さんがレクチャー!美肌になれる〝手〟の使い方
「触れ方次第で肌は変わる!」と断言するおふたりが、正しいテクをわかりやすく伝授!肌負担を減らす〝抜きの手クセ〟を身につけることが美肌への近道!


まずは皮膚の薄さと触れる力の目安を知っておいて!
肌をこするなと言われても、なんかピンとこない・・・って声もごもっとも!なので、まずは肌がどれだけ繊細かを把握して。想像以上にうっすいんです!


肌はとってもデリケート!高級な桃に触れるぐらいの優しいタッチで触ってね♡


高級な桃の皮って、ちょっと指先に力が入るだけでペロンと剥けちゃうもの。「宝物を扱うように」(小田切さん)丁寧になでるのが肌に触れるときの鉄則!


雑に扱うとキズ!へこみ!



肌に押し込むときの力は二の腕のお肉が持ち上がるぐらいの圧でOK!


化粧水を浸透させるときなど、潤いを肌へ押し込むときは、二の腕のお肉をムニッと持ち上げるぐらいの圧が◎。強くやるほど浸透するわけじゃないと心得て。


肌(角層)の厚みはたったのティッシュ1枚分!


目元はティッシュの2分の1枚分の薄さ!
肌のいちばん表面にある角層は、だいたいティッシュ1枚分の薄さ。つまりティッシュがヨレたり破れたりしないような力加減が、肌への触れ方の正解ってワケ!


〝あるある〟な手クセはこうやってお直し!
日常でやりがちなNGな手クセに対して、正解をレクチャー!「少しぐらいなら」なんて思わず、今夜から改善すれば明日の肌が変わる!


■クレンジング

■ある!ある!・・・お湯で洗っちゃう!シャワーですすいじゃう!

すすぎは絶対に冷たくない水で行って!シャワーを使うなら、手を〝ひさし〟代わりに!
美容クリニックPR・andGIRL mates 三井菜那さん(28歳)

「すすぎは必ず約32°Cのぬるま湯で流しましょう。手ですくい洗いするのがベストだけど、シャワーを直接当てたいのなら水圧の刺激を和らげるために手でカバーを」(水井さん)


■ある!ある!・・・早く終わらせたくて、ついゴシゴシしちゃう

肌の状態を確かめながら行うと力が入りにくくなります!
「他のことを考えていると手に力が入ってゴシゴシ摩擦に。剤をなじませてメイクを浮かせることに集中して」(水井さん)「精油などリラックスできる香りを手首につけてからクレンジングすると、全身の力が抜けてほどよい力加減になりますよ」(小田切さん)


手首に癒しの香りをつけると力が抜ける



小田切さんおすすめ!
マナラ ホットクレンジングゲル 200g ¥3,800/ランクアップ

「クレンジングは2分かけて。摩擦を軽減できる厚みのあるテクスチャージェルが◎」(小田切さん)


■ある!ある!・・・落とし残したアイメイク、ついタオルでふき取っちゃう

目元は特に丁寧にオフしなきゃダメ!下のやり方を覚えること!

ウォータープルーフマスカラはポイントリムーバーがマスト!


コットンでまぶたを覆いなじませて、目尻やキワ部分は綿棒でそ〜っと。
「WPマスカラやがっつりメイクの場合は、専用リムーバーが必須。コットンにたっぷりと含ませたら、まず上まぶたを落とし、まつげ、下まぶたの順で。汚れが残った部分は綿棒で」


どんなマスカラもスムーズに落とせてまつエクでも使用OK
マリークヮント ワイプ オフ 120ml ¥2,700(9/6発売予定)/マリークヮント コスメチックス


高級な桃に触れるイメージだよ〜
「1つのクレンジングで目元も肌もオフするなら、最もデリケートな目元は、肌の後に。眉はクルクルと穏やかに剤をなじませて、上まぶたはそ〜っとなでるぐらいでOK。下まぶたはキレイな指に変えて、優しくなでましょう」(水井さん)






上まぶた



下まぶた



■洗顔

■ある!ある!・・・優しく洗ってるつもりだけど正しい力加減がわからない!

手のひらには力を入れずヒジから動かすと◎!
「指先だけで洗おうとすると肌当たりが強くなるので、手の力を抜いて、ヒジから先全体を動かしてみて。手と顔で泡をはさみ、サワサワ〜というタッチで泡を転がします」(水井さん)


ヒジを上下に動かすイメージで行って!


コレも大事!洗顔するときは必ず肌に触れること!
「手で触れることなく、泡をフワァ〜ッとのせるだけだと汚れが完全に落ちず、くすみやゴワつきの要因に。ゆるゆるの泡で優しくなでながら、不要な汚れや角質を落とすこと」


角栓が気になる人は子ども用歯ブラシでケア!
歯ブラシを動かすときも手は添えるだけ。
「小鼻のザラつきは、柔らかめの子ども用歯ブラシに洗顔料をつけて汚れをオフ。こすったり押したりせず、ブラシを置いてそっと動かして」(小田切さん)


ザラつきが気になるとき(月1〜2回)に行うよ!



小田切さんおすすめ!
ルナソル スムージングジェルウォッシュ 150g ¥3,200/カネボウ化粧品

ザラつきや汚れをしっかり取ってくれるのに、保湿効果も抜群!」(小田切さん)


■スキンケア

■ある!ある!・・・化粧水をパンパン叩き込んで入れてます・・・(その方が浸透しそうだし)

手と体温を使って〝押し込み塗り〟した方が浸透します!
「化粧水を叩き込んでも刺激になるだけ。軽く圧をかけながら、顔全体をじんわり包み込みましょう。机などにヒジをつき、手のひらに顔を預けたときぐらいの圧が目安!」(水井さん)


手のひらに顔をもたれさせるイメージだよ〜



コットンを使用する場合は、通常の1.5倍の量を使ってひたひたにすること!


NG(左)・・・乾いている部分が肌に当たると刺激になる!
OK(右)・・・全面ひたひたになるまで化粧水をふくませると◎。
「ふき取り化粧水などコットンを使う場合は、絶対にケチらずにたっぷり使うこと。顔の片方になじませたら、さらにつけ足してからもう片方を。ゴシゴシこするのは厳禁です!」


肉がむぎゅ〜っと動くのは力の入れすぎ!



■メイク

■ある!ある!・・・アラを隠したくてついグイグイ押し込んじゃう

手は添えるだけ!強い力はメイクに不要です
「最近のコスメはソフトタッチで密着するように作られているから、タッピングするだけでキレイになじみます。力を入れたところで意味はナシ。刺激になるだけでなくクオリティも下がる!」(小田切さん)


眉・・・ペン先が「触れてる?」ぐらいの力で!



ベース・・・肌を押さず、軽〜くポンポン


「メイクのときも、皮膚を揺らさずに優しく触れることが大切。眉ペンシルアイライナーなども〝ペンシル持ち〟ではなく、指先を添えるぐらいの力加減で」


ボディケアだって〝手加減〟が重要です!
顔より頑丈に思えるけれど、ゴシゴシ摩擦を与えていたら思わぬ肌トラブルに。洗うときや保湿のときは優しく〝なでる〟が絶対!


デコルテをこすり続けると黒ずむ!


「硬いナイロン製でデコルテをこすり洗いしていると、黒ずみやシミの元に。体も手で洗うのがいちばんいいけれど、ツールを使うなら天然毛ブラシなど肌当たりのいいもので」(水井さん)


ボディクリームは点置きしてからのばす!


「手のひらを使って一気にのばそうとすると、どうしても過剰にこすってしまいます。点置きしてから塗り広げると摩擦にもならず、潤いが均一に浸透してなめらかな肌に」


正しい手の使い方をマスターして美肌に!
どれだけ高級ないいコスメを買っても、正しく使いこなせないと美肌にはなれません。実はそのために大切なのが「手」の使い方。ゴシゴシ顔を洗ったり化粧水を叩き込んだり、必要以上に強い力で顔を触るのは絶対NG。クレンジング、洗顔、スキンケア、メイクと、全行程で手の加減を意識して。

撮影/長野奈々子 イラスト/大窪史乃 取材・一部文/橋場鈴里
(andGIRL)

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