悔しさ露わ「智亜を倒せるのは明智しかいないと言われるくらい強くなりたい

 東京五輪新種目のスポーツクライミング世界選手権(東京・エスフォルタアリーナ八王子)は21日、スピードボルダリングリードの3種目を合わせた複合の男子決勝が行われ、エースの楢崎智亜(ともあ・TEAM au)が男女通じて初となる金メダルを獲得し、東京五輪代表に内定した。最終種目のリードで五輪切符を巡って一騎打ちとなった弟の明智(めいち・TEAM au)は序盤の落下が響き、総合5位となった。

 身長187センチの長身クライマー・明智はノックアウト方式のスピードでは、今季ボルダリングで2度目のW杯シーズン総合優勝を飾った3学年上の兄・智亜と1本目に対戦。7秒772で1秒以上の差を付けられて敗れたが、2、3本目は他の選手に勝利して5位となった。

 2種目めのボルダリングでは、3課題中1つを完登して2位。総合3位で逆転での五輪切符獲得に望みをつないだ。最後のリードは総合トップの兄・智亜との一騎打ち。逆転にはリードで1位になるしか許されない状況だったが、早々に落下してしまうミスで6位となった。総合5位に転落した。

 試合後は「すごいチャンスを逃してしまったと思っている。(最後の一騎打ちは)五輪出場かけてというのは意識してなかったけど、智君は確定と思っていた。自分は表彰台を狙っていたけど、それを逃してしまったのがすごく悔しい」と思いを吐露した。

 兄からは「まだまだ強くなるチャンス」と言われたといい、「クライミングをやっていて、こんなに悔しいのは初めて。絶対強くなると決めた。智亜を倒せるのは明智しかいないと言われるくらい強くなりたい」と誓いを立てた。

 2人そろっての五輪出場に向け、「少し諦めていた部分はあったけど、今大会で僕が強くなれば、2人で出るのも可能とわかった。五輪とかより、とりあえず強くなりたい」と決意を新たにしていた。(THE ANSWER編集部)

試合後に談笑する楢崎兄弟【写真:荒川祐史】