中国メディア・海外網は20日、日本と韓国が貿易摩擦をエスカレートさせるなか、日本が韓国に対して2度目の「青信号」を発する一方、韓国メディアからは「何か狙いがあるかもしれない」と疑いの声も出ていると報じた。

 記事は、日本政府が19日、日本のメーカーに対して半導体材料の1つである感光剤・レジストの対韓輸出を認可したと紹介。日本が7月にレジストを含む3種類の半導体材料輸出の規制を強化して以降、8月8日に続く2度目の対韓輸出許可であり、2度とも輸出対象企業はサムスン電子であると伝えた。

 また、韓国の半導体業界はレジストの90%以上を日本からの輸入に依存していると指摘。今回の輸出許可によりサムスン電子は6か月分のレジストを確保することになり、1回目の許可で得られた3か月分と合わせて、同社が9か月分の在庫を確保したと紹介している。

 そして、今回の日本の措置について韓国KBSが、21日の日中韓外相会談前であること、そして、日韓軍事情報包括保護協定GSOMIA)を継続するかの最終判断期限が24日に迫っていることから、日本が「柔和な態度」を見せたとの見解を示すとともに、「日本にどのような意図があるのか、現時点で予測することは難しい」とし、21日の日中韓外相会談での日本の姿勢を確認する必要があると報じたことを伝えた。

 記事はさらに、聯合ニュースも20日に「日中韓外相会談後、日韓両国の対立に転機が訪れるかどうかに注目が集まっている」と伝えたとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本政府のレジスト輸出許可に、韓国メディアは疑心暗鬼「心の内はまだ分からない」