今月18日にバイエルン加入が決定したブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ(27)だが、バルセロナ退団が濃厚となっていた中で古巣リバプールへの復帰を希望していたようだ。イギリスメトロ』がアメリカ『The Athletic』のレポートを引用して伝えている。

今夏、バルセロナで放出候補の筆頭に挙げられていたコウチーニョは、マンチェスター・ユナイテッドトッテナムアーセナルなどのプレミアリーグ勢に加え、ブラジル代表FWネイマールとのトレード要員としてパリ・サンジェルマン(PSG)行きの可能性が伝えられていた。

ただ、最終的にはバイエルンに1億2000万ユーロ(約142億円)の買い取りオプションが付随した1年間のレンタル移籍で加入することになった。

しかし、コウチーニョがバルセロナを離れる場合の第一希望は古巣リバプールへの復帰だったようだ。

『The Athletic』が伝えるところによれば、コウチーニョはバルセロナ退団が濃厚と見られていた状況の中、代理人を通じて古巣リバプールへの復帰を希望する旨を“明確”に伝えていたという。だが、リバプール側は購入オプションを含む高額な取引に関心がないとの返答を行っていたようだ。

また、リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は先日、海外版『GOAL』に対して、コウチーニョ獲得のチャンスはあったものの、現状の攻撃陣への厚い信頼を含め費用対効果の問題で獲得に動かなかったことを認めている。

「少し奇妙に聞こえるかもしれないが、我々はそれ(コウチーニョ)を獲得するための金銭的な余裕がなかった。彼の売却で得た資金はすでに使い果たしていた」

「我々は彼を引き渡すことに消極的であったが、バルセロナ側がいわば金銭で強制してきた」

「この移籍はお互いにとって理にかなったものだった。彼はスーパープレーヤーで素晴らしい男だ。ワールドクラスのフットボーラーであり、適切な状況で試合を変えることができる」

これまでの話をまとめると、コウチーニョのリバプール復帰希望は信ぴょう性の高い話だったようだが、自身の退団後の古巣を巡る大きな状況変化もあってその希望は叶わぬ形で終わった。

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