カツ丼(ma-no/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

22日の決勝を前に、盛り上がりが最高潮になっている全国高等学校野球選手権大会甲子園)。現地を訪れる高校球児たちにとっては、一生記憶に残る夏になっただろう。

そんな中、甲子園球場近くにある食堂で名物メニューが販売中止に。21日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)の放送内容が注目を集めている。

■球児が愛した特大カツ丼

この日、番組では兵庫県西宮市にある「大力食堂」を取材。同店は超デカ盛りカツ丼(800円)が名物で、甲子園でたたかった球児たちが多く訪れることでも知られていた。

店主の男性(81)が「とにかく安く腹いっぱい食べてほしい」と半世紀以上にわたって続けてきたメニューで、来てくれた球児に「また来年もおいでよ」と言うのが楽しみだったようだ。

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■販売中止の理由は「SNS映え」

しかし、このたび提供をやめたという。その理由はSNS映え目当ての客の存在だ。インパクトのある見た目が災いしてか、写真を撮るために注文し、食べきれずに残してしまう客が増えたという。

これに対し、店主の男性は「半分以上ほかす(捨てる)のはおっちゃん辛いわ」と語っていた。この映像を見たスタジオ出演者からも「残して辛いと思わないのかな」「何人かで行くとか、そういう配慮で全然違うと思う」などの声があがっていた。

■「バカなの?」「あり得ない…」

SNS投稿を目的とした客のせいで、高校球児たちが特大カツ丼を食べられなくなる……SNS社会ならではの出来事に、ネット上では怒りの声が相次いでいる。

■インスタ映えを狙って商品を買った経験は…

インスタ映えというワードが流行したことにより、食べ物やイベントなどをSNS映え重視で選んだことがあるという人もいるだろう。

しらべぇ編集部が全国20〜60代のインスタグラムを使用している男女265名に「インスタ映え」について調査したところ、ユーザーの4人に1人が「インスタ映えを狙って、お店に行ったり商品を買ったりしたことがある」と回答。男女・年代別で比較すると、若者にその傾向が見られた。

インスタ映えグラフ

ネット上では「高校球児にだけ提供するのはどうか」などの声もあがった今回の出来事。食べ物を残すことに罪悪感を覚えない人たちにマナー向上を求めるのも難しいと思われるだけに、厄介な問題だ。

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(文/しらべぇ編集部・宝田洸太

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年12月15日~2017年12月18日
対象:全国20代~60代のInstagramを使用している男女265名(有効回答数)

高校球児に愛された「特大カツ丼」が販売中止に その理由に怒り