(画像は中嶋涼子さんのツイートより)

駅で多目的トイレ入ろうとして開けたらこんなだったー。車椅子利用者の中嶋涼子さんが18日、都内の駅構内にある多目的トイレで困ったことがあったとツイッターに投稿した。

利用しようとしドアを開けると、介護やおむつ交換など多目的に使える折りたたみのベッドが畳まれずに出入り口を塞ぎ、車椅子が通れなかったという出来事だ。

中嶋さんは「車椅子通れないし手に障害ある人だったら1人じゃ戻せない」と利用者のマナー改善を呼びかける。

■自分で開けようとするも苦戦

中嶋さんが無理やり戻そうとするも苦戦していたところ、近くを通りかかった男性が中嶋さんに気づき、ベッドを戻してくれたそうだ。ハッシュタグで「車椅子あるある」「悲しみ」と、この問題を多くの人に知ってもらおうとしている。

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■同じ出来事に遭遇した人も

当該ツイートは21日15時時点で4000近くのリツイート、4000以上の「いいね」があり、注目を集めている。

ツイートに対し、「使ったら使いっぱなしの状態はよくあります」などと同じような状況に遭遇したことがあるという声が多数寄せられている。

■入れたが汚物が付着で諦め

中嶋さんは「ベッドはぜひ戻して帰っていただきたい」と利用者に求める。

今回、手伝ってくれた人のおかげでトイレに入れたが、排便物が便器に付着しており、利用を諦めたという。付着して諦めることは今回に限らずよくあり、悲観的になってしまうとも話す。

「せっかく見つけてやっと入れたトイレがそうだった時、とても悲しくなります」

同駅では過去に男女2人組が時間差で出てきたこともあったとのこと。多目的トイレは本来、誰のためにあるトイレなのか、今一度社会全体で考える必要があるだろう。

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(文/しらべぇ編集部・右京 園次郎

車椅子利用者が遭遇した困ったトイレマナー 「車椅子通れない」