ジャパンOPで敗れた中国ペアと3回戦で激突、守備力で対抗する構え

 今度は、こっちのペースに持ち込んで雪辱だ。バドミントン世界選手権(スイス、バーゼル)は現地時間21日に3日目を行い、女子ダブルスの福島由紀、廣田彩花(アメリカンベイプ)は、ロシアのペアをストレートで破って初戦を突破した。世界ランク3位の2人は、世界選手権で2年連続準優勝。3度目の正直となる優勝を狙う。廣田は「優勝するまでは、すごく長い道のりだと思うので、1試合1試合を2人で乗り越えていきたい」と先を見据えた。

 翌23日の3回戦では、中国の3番手であるリー・ウェンメイ、ツェン・ユー(中国)と対戦する。初対決となった7月のダイハツヨネックスジャパンオープンで敗れた相手だ。リーが19歳、ツェンが23歳と若くて伸びしろのある長身ペアで、攻撃力が武器。福島は「長い試合をすれば、自分たちに分がある。(前回の対戦は)攻められまくってレシーブで守り切れなかった。相手は同じイメージで来るかもしれないけど、修正するために、がむしゃらにでも返す気持ちで練習に取り組んできた」と持ち味である守備力で対抗する構えを見せた。

 福島、廣田は、ダイハツヨネックスジャパンオープンに続いて臨んだタイオープンでも韓国のペアに同じように強打を打ち込まれて敗戦を喫している。同じ轍を踏むつもりはない。世界選手権を優勝するためには、あと4試合を勝ち抜かなければならず、省エネで勝てれば理想的だが、2人は耐久戦に持ち込むつもりだ。長身の相手が繰り出す強打はパワフルだが、機動力やスタミナなら福島、廣田の右に出る者はいない。守備で消耗戦に持ち込み、相手の体力を削れば、試合の後半は有利になる。廣田も「明日、倒れてもいいという気持ちで、しっかりと長い試合をして勝てれば良い」と覚悟を示した。

五輪レースで最も高いポイントの高い今大会、まだ負けるわけにはいかない

 大きな目標にたどり着くためにも、まだ負けるわけにはいかない。バドミントン女子ダブルスは、2020年東京五輪の出場権争いが激しい。1か国で最大2枠の出場権を得られるが、現在の世界ランクで1位に松本麻佑、永原和可那(北都銀行)、2位にリオデジャネイロ五輪金メダル高橋礼華、松友美佐紀(日本ユニシス)がおり、世界3位でも出場を逃す恐れがある争いになっている。今大会には日本勢が4組出場しているが、いずれも快勝で3回戦に駒を進めている。東京五輪の出場者は、今年4月末からの成績が反映される来年4月末の世界ランクで決まる。世界選手権は、五輪レースで最も高いランキングポイントの大会。ここで敗れて、ほかのペアに差をつけられるわけにもいかないのだ。

 前回は相手の攻撃力を封じ切れずに押し切られたが、今回は耐え抜いて反撃に持ち込めるか。「厳しいブロックかもしれませんが、一つひとつ乗り越えていきたい」と話した福島たちが雪辱に挑む。(平野 貴也 / Takaya Hirano)

ストレートで初戦突破したフクヒロペア【写真:平野貴也】