グローバルな第三者検査機関であるテュフ ラインランドは、産業サイバーセキュリティサービスの分野で高度な専門性を有しており、海事サイバーセキュリティ分野においてもサービスを展開しています。テュフ ラインランドは2018年10月、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)とパートナーシップ協定を締結し、海事産業のサイバーセキュリティサービス、および認証の分野における協力関係を拡大しました。


両社は、パートナーシップ協定の締結以降、それぞれのノウハウと経験を結集し、船主、運航会社、および造船所に対してサイバーリスク管理のサービスを提供することで、海事分野におけるサイバーセキュリティの向上に努めています。

直近では、船上で使用されるソフトウェアを対象としたリスクマネジメント支援を目的とする「ソフトウェアセキュリティのためのガイドライン」を共同で策定し、2019年6月にClassNKより発行されました。ガイドラインでは、船上で使用されるソフトウェアの開発から統合、稼働段階を通じて実施すべき推奨セキュリティ対策を概説しています。ガイドラインには、海事分野における実用的なリスク評価および認証サービスに関する内容が記載されているため、現行の、そして将来のIMO(国際海事機関)およびBIMCO(ボルチック国際海運協議会)規則への適合に有用です。

テュフ ラインランドの産業サイバーセキュリティセンターオブエクセレンスの国際責任者であるウルメツ・デーバーは、次のように述べています。「海事産業のサイバーセキュリティが特に複雑化している原因は、いくつかあります。さまざまな会社が、異なるレベルでサイバー対策を講じていることが、サイバー脅威に対する脆弱性につながっています。テュフ ラインランドは、ClassNKなどの海上安全における世界的リーダーと協力することで、当社の産業サイバーセキュリティに関する専門知識を海事分野に提供することができます」

この件について、日本海事協会認証企画室長の斎藤直樹氏は、次のように述べています。「ClassNKとテュフ ラインランドは、各々の専門知識を最大限に活用して、海事産業におけるサイバーセキュリティサービスを提供し、船舶のさらなる安全確保を目指します」。

両社の協業は、これが初めてではありません。2013年、ClassNKとテュフ ラインランドは、風力タービンの認証サービスを強化するためにパートナーシップ協定を締結しました。この協定により、ハイブリッド発電システムの型式承認、プロジェクト承認、試験設備、測定方法の開発、そして認証についての協力関係がさらに進展しました。


【テュフ ラインランド グループ】
テュフ ラインランドは、145年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。グループの従業員数は全世界で20,000人、年間売上高は20億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。ウェブサイト: www.jpn.tuv.com

配信元企業:テュフ ラインランド ジャパン株式会社

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