つい先日、SNSに投稿されたある写真が、多くのメディアで取り上げられるほど話題になっている。
それは劇場の座席に行儀よく座る犬たちの姿を写したものだ。
犬たちはすべて介助犬で、訓練のためにこの劇場をハンドラー(調教師)たちと共に訪れていたという。
他の観客がミュージカルを楽しむ中、訓練中の介助犬たちは実におとなしくその場に留まり、俳優や他の観客が感心するほどの素晴らしい態度を見せていたようだ。
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劇場で上演された特別なショーに介助犬が出席
8月16日、カナダのオンタリオ州南部にあるストラトフォード・フェスティバルの劇場では、ミュージカル「ビリー・エリオット」の特別版が開催された。
このショーは「リラックス・パフォーマンス」と呼ばれ、通常のパフォーマンス・ショーよりもノイズや点滅ライトが少ない緩やかな鑑賞ルールが設定された。
そのため、より柔らかい証明や穏やかな音を必要とする人、障害者や自閉症スペクトラムを抱えた人、また小さな子連れの家族などが周りの目を気にせずに楽しめるようになっていた。
そしてこの日、それらの観客以外にこのショーを見に来たのが、プードルやゴールデン・レトリバーなど様々な介助犬たちのグループだった。
犬たちは、K9 Country Inn Working Service Dogsという団体で介助犬としての訓練を受けている真っただ中で、今回はミュージカル上演の劇場が訓練の舞台となり、ハンドラーたちに連れられて劇場にやって来たのだ。
ハンドラーも驚くほどの行儀よさを見せた介助犬たち
劇場にやってきた犬たちは、周りの観客だけでなくステージ上の俳優までも驚かせた。というのも、犬たちは実に行儀よく、我慢強い態度で162分もの長い間、じっとハンドラーの傍に座っていたからだ。
We've got Goose (a service dog in training) in our #sfCrucible opening night audience tonight! 🐩 pic.twitter.com/5iXsrXHAz9
— Stratford Festival (@stratfest) 17 August 2019
K9 Country Inn Working Service Dogsの経営者で調教師でもあるローラ・マッケンジーさんは、ミュージカルの上演中、犬たちが非常に素晴らしい態度で居続けたことを喜び、次のように語った。
劇場は、照明や大きな音や声、様々な動きなど、犬にとっては刺激を与えられる場所です。ですが、そのような狭い場所でも介助犬は長時間リラックスして我慢しなければなりません。訓練中は、人混みから移動したり、狭い通路を横切ったりトイレに案内したりとハンドラーと共に他の観客と同じことを行う訓練をさせました。もちろん、犬たちは食べ物や周りの人を気にかけてはいけません。
今後、飼い主が参加するかもしれない様々なアクティビティを想定し、それに慣れておくことが、介助犬には何より重要なのです。
ステージ上の俳優らも観客も介助犬の態度に感心
今後、飼い主となる人物をどのようにサポートするかという重要な役目を背負った介助犬たちの忍耐強い態度には、俳優や他の観客も大いに関心を示していたという。
劇場スタッフは、最初はステージ上の俳優でさえ、客席の犬を見てショックを受けていたと話していました。犬たちは、長時間鳴き声一つも挙げず、落ち着いた様子でその場にいました。今回の訓練では、介助犬たちは本当に素晴らしい仕事をしてくれたと思っています。ハンドラーは、犬を様々な状況に対応できるよう、いろんな場所で訓練をしています。しっかりと訓練を受けた介助犬たちが、一旦認定されると、飼い主とどこにでも行けると私たちは確信しています。(マッケンジーさん)
ベテランの調教師でさえ、介助犬の訓練は容易ではないと語る。現在、K9 Country Inn Working Service Dogsでは20の犬とハンドラーのチームが一緒に働いており、プログラムの卒業には約2年かかるとのことだ。
しかし、今回の劇場での訓練では、K9 Country Inn Working Service Dogsのスタッフ一同が、介助犬たちの態度に驚きながらもかなりの喜びを感じたようだ。
劇場でのキュートな介助犬の写真がSNSで拡散
ストラトフォードの劇場で、上演後にキュートにポーズを決める介助犬たちの写真がSNSに投稿されると、多くのユーザーらの心を溶かした。
俳優のマーク・ハミル氏は、ツイッターでこのようにウィットに富んだツイートをした。
The empty seats would be understandable if this was a performance of CATS. 🐱#DogsDeserveTheirOwnMusical 🐶 https://t.co/KnEx9rC37u
— Mark Hamill (@HamillHimself) 16 August 2019
CATSによるパフォーマンスだったのだとしたら、この空席も理解できる。
マッケンジーさんは、可愛い介助犬たちの写真が拡散したことに喜びを感じながらも、介助犬の存在がどれほど大切かという視点で世間に認識してもらえるようになればと、次のように語った。
介助犬とは何か。そして、介助犬が地域社会のために何ができるのかということを、人々が理解してくれることを願っています。References:Global Newsなど / written by Scarlet / edited by parumo 全文をカラパイアで読む:介助犬に関しては、過去に偽の介助犬が出たりして悪い報道もされました。だからこそ、今回介助犬について知ってもらういい機会になるのではと思っています。
彼らは、厳しい訓練に耐えた優秀なパートナーなのです。
http://karapaia.com/archives/52278411.html
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— カラパイア (@karapaia) 2017年12月9日
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