出前やデリバリーというと、バイクやスクーターを使うというのが常識だろう。それは、スマホアプリにより爆発的に普及した中国でも同じだ。中国メディア・東方網は20日、日本の昭和時代に行われていた蕎麦の出前スタイルに注目する記事を掲載した。

 記事は、現在中国では出前を運ぶ「デリバリー兄さん」を至る場所で目にするようになり、暑い日も寒い日も嵐の日も保温箱付きの電動バイクにまたがり、お腹を空かせた市民のために食べものを運んでいると紹介。食べたいものをスマホアプリで注文すれば、数分以内に届けてくれるとした。

 そのうえで、デリバリーが日常的になった中国のネット上おいて、日本の昭和時代に行われていた、ざるそばを何段も積み重ねたものを片手に載せて自転車で運ぶスタイルが注目を集めたとしている。

 そして、紹介された古い写真では、自転車にまたがる蕎麦の配達員たちが驚くような技術を披露しており、高く積まれたざるやお盆を担ぎながら見事にバランスを保っている様子が見て取れると説明。中には人の背よりもはるかに高く積んだざるやお盆を支えながら自転車を走らせるツワモノもいたとし、かつての配達員たちに敬意を示した。

 記事は、まるで曲芸のような蕎麦の配達の光景は時代の流れとともに変化し、自転車がバイクになり、そして肩や手で直接持つスタイルから、注文品のバランスを保ち、こぼさず運べる画期的な「出前機」を使ったスタイルへと変わっていったと説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

今や出前が当たり前の中国人、日本の昭和時代の出前を見て驚いた!