8月18日京都市呉竹文化センターにて、第1回となる「DOUBLE DUTCH GRAND PRIX」が開催された。6部門約80チームが渾身のパフォーマンスを繰り広げ、初代グランプリに選ばれたのは関西大学の「u.CiV(ユーシーブ)」。かつてない色気を武器にした演技で会場を虜にし、賞金総額20万円を手にした。

写真提供:OVER THUMPZ関西支社

同大会は、関西で10年以上続く2大大会が合体したもの。高額賞金でアツい戦いを繰り広げる「DOUBLE DUTCH SUMMER FESTA」と、関西4大学の4回生たちが主催する「WE LOVE DOUBLE DUTCH」が合わさった新しい大会として誕生。「DOUBLE DUTCH SUMMER FESTA」の特徴だった高額賞金や豪華なジャッジ陣はそのままに、「WE LOVE DOUBLE DUTCH」で毎年恒例の運営学生たちが一丸となって繰り広げるオープニングパフォーマンスや学生による運営やMCなどを取り入れた豪華な内容により、会場は満員に。1チームずつエールを送り、勝負の行方を見守る様子が見られた。

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秋に開催される、ダブルダッチプレイヤーの夢の舞台「DOUBLE DUTCH DELIGHT」の前哨戦として挑んだチームも多く、本気度が伺えた。中でも中学2年生〜高校3年生までを対象とした「ADVANCED」部門で優勝した「パキラ」は、昨年「DOUBLE DUTCH DELIGHT」を勝ちぬいてNYへ行った実力者。圧巻の表情や衣装の統一感で会場をチームのカラーに巻き込み、連覇に向けて勢いを付けた。

大学1回生を対象とした「1回生部門」では、京都産業大学「Caesar(カエサル)」が個性の際立つ衣装に、ミスの無い安定感のあるパフォーマンスで優勝。年齢制限が無い「一般部門」では、関西のOBプレイヤーが集まった「黄昏ジャンクション」が長年の経験を生かした確かな技術で優勝を飾った。

今回最もチーム数が多かった「OPEN」部門では、学生たちが「DOUBLE DUTCH DELIGHT」に向けたパフォーマンスを披露。3人の明るい演技が一際目立った京都大学が「Ohela PaPa(オエロパパ)」が3位、安定感のあるクールな演技が特徴の立命館大学「Respland(レスプランダ)」が2位、関西大学「u.CiV」が優勝し、さらに全部門から選出されるグランプリに輝いた。

写真提供:OVER THUMPZ関西支社 写真提供:OVER THUMPZ関西支社 写真提供:OVER THUMPZ関西支社

u.CiVのメンバーは「素直に優勝できて嬉しい。これまでは、テーマが決まりきっておらず、納得いくパフォーマンスができていなかった。今回はギリギリまでテーマについて話し合い、伝えるパフォーマンスを追求し続けた。ミスは目立ったものの伝えたいものが伝わったのでは。このまま関西予選を1位通過し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPANで優勝し、JAPAN開催地を関西に取り戻します!」と意気込んだ。

写真提供:OVER THUMPZ関西支社

パフォーマンス後は悔し涙を浮かべ、ジャッジ陣にフィードバックを求めて、熱心に改善点を話し合う様子が見られた。今年の関西シーンが、さらにグレードアップすることが期待される。ダブルダッチの夏のアツさは、まだまだ続くようだ。

<DOUBLE DUTCH GRAND PRIX 2019開催概要>


大会名称:DOUBLE DUTCH GRAND PRIX 2019

開催日時:2019年8月18日(日)

開催概要:夏の関西二大会、「DOUBLE DUTCH SUMMER FESTA」と「WE LOVE DOUBLE DUTCH」がまさかの共同開催! 今まで以上にパワーアップしたこの大会で、見事その名の通り「グランプリ」の称号を勝ち取るのはどのチームか。

文・インタビュー:小田切