思いやりがある子に育ってほしい。思いやりの心をはぐくむ育て方とは?
子どもが生まれるとどんな大人に育ってほしいか未来に期待を膨らませますよね。ただ健康ならそれで十分。好きなことを見つけて生きていける力をつけてほしい。幸せな人生を送ってほしい。できれば勉強も運動もできてほしい。言い出せばきりがありませんが、その中の一つに“思いやりのある子”に育ってほしいと考えているお母さんは多いのではないでしょうか?子どもに思いやりの心を育む方法は身近な生活の中にあります。


子どもの思いやりの心は、放っておけば勝手に育つわけではありません
お父さんがお風呂に入っている時、そっと着替えを準備して置いてあげるお母さん。残った夕食の洗い物を子どもの歯磨きの間にやってくれるお父さん。今日はお婆ちゃんの誕生日だからと喜ばせる方法を子どもと一緒に悩むお父さんとお母さん。電車の中でお年寄りに席を譲ってお礼を言われている学生。子どもたちは家庭の中やご近所付き合いの中など社会の中の些細な日常で交わされる相手を思う気持ち、そして「ありがとう」の言葉から思いやりの心をたくさん学んでいます。


大好きな両親の心温かい姿。小さい頃ほど素直に真似してやさしさを学ぶ
思いやりの心を育てる時期は5歳が最適です。多少の個人差はありますが相手の気持ちを理解できるようになってくる年齢だからです。この時期に人の気持ちを理解したり、助け合ったり、協力しあったりする経験を通して思いやりを育んでいきます。また5歳以前でも相手を思いやっている場面に何度も遭遇し「ありがとう」という言葉を聞いていれば、子ども自身にも思いやりの心が育ちやすくなります。


子どもは真似をしながら成長する。お母さんは子どものモデルです
子どもはモデリング能力に優れています。モデリングとは教えるのではなく真似して学んでいく方法です。子どもの価値観や考え方は親からの影響が多いでしょう。やさしいお母さんは相手に合わせすぎてしまうこともありますが、日頃から「~したいな」や「~してくれると嬉しいな」など意思表示もしっかりしておきましょう。思いやりとは相手を優先し、自己犠牲を払うことではありません。自分の意見を言う姿も見せることでバランスのとれた人間関係を築けるでしょう。


今日の1日1成長
お母さんの家族への思いやり力を高めよう。子どもはそれを真似して学びます子どもの思いやり力も1成長、お母さんの行動力も1成長。さわどあさみ(文)田中京子(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
(mamagirl
掲載:M-ON! Press