骨盤のゆがみを正すには「全身運動」

骨盤のゆがみを整えたいなら、実は全身運動をすることが近道なのです。人間の行動は基本的に三つの動きに集約されていて、これらが複雑に組み合わさって動いています。それが日ごろのクセでバランスが乱れ、結果として骨盤を含む骨格に影響が出てくるのです。

人間の基本動作である前後、左右、回旋の動きを組み合わせて、骨格筋に影響を与える筋膜のゆがみを取り除いていきましょう。

【基本のポーズ】

1.腕と脚を交差させて脳のブレーキを外す
立った状態で、両腕を前に伸ばし腕を交差させる。同様に足も交差させる。

このポーズを取ることで、脳が錯覚を起こします。今、体のどこを動かしているのかを迷わせ、思い込みを取ることで、自分が本来持っている力を引き出します。

この基本のポーズからスタートし、「前後の動き」「左右の動き」をそれぞれ行います。

【前後の動き】

2.後屈
1のポーズからアゴを引いた状態で、上体を大きく反らす。硬くて伸びにくくなった背筋にリンパを取り込み、緩めるためにまず縮める。

3.前屈
腕と背筋を伸ばしたまま、上体を前に倒す。脚を交差しているので、左右どちらのモモ裏が伸びているのか、頭が一瞬迷うのがポイント。

【左右の動き】

2.左へ側屈
1のポーズから上体を左に倒し、体のワキを伸ばす。日常ではなかなか行わない左右の動き。右のワキ腹を伸ばすだけでなく、左のワキ腹を縮める意識を持ち姿勢をキープ。

3.右へ側屈
反対側もしっかり伸ばす。上体を右に倒してキープ。体には左右差があるもの。2に比べてどちらが動きやすいか感じてみましょう。

混乱しつつ楽しんでみて。続けることでゆがみが整っていきますよ。

ライター:幸雅子
出典:『骨盤セルフケア』/「骨盤を意識して動けばシェイプアップも不調解消も簡単!」
監修:小林邦之/姿勢保健均整専門学校(現・東都リハビリテーション学院)で身体均整術を学び、体のゆがみを正す独自のプログラムを設計。

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