「オッケー、Google(グーグル)!」とか「ヘイ、Siri(シリ)!」とか、人前で使うにはちょっと気恥ずかしさもあるが、手を動かさずに検索したりアプリを起動できたりと結構便利なAIアシスタント。
ユーザーを巧みにサポートし、ときにユーモアやウィットにすら富んでいる彼らを、頼れる知的な相棒としてもはや手放せないという人もいるだろう。
だが、ここでひとつ疑問だ。一番賢いのはどれなのだろうか?
ループ・ベンチャーズ社によるスマホに搭載されたデジタルアシスタントに関する最新の調査によれば、今のところ一番頭がいいのはダントツでGoogleアシスタントなのだそうだ。
どうやらAIの研究において、GoogleはAmazon(アマゾン)やApple(アップル)よりも先行しているようだ。
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800問のIQテストで一番賢いAIアシスタントが判明!
調査では、Googleアシスタント、Siri、Alexa(アレクサ)を対象に、5カテゴリー計800問で構成されたIQテストが実施された。
その結果、Googleアシスタントは全質問を理解し、その92.9%に正解。一方、Siriの理解率は99.8%で、正答率は83.1%、Alexaはそれぞれ99.9%と79.8%だった。
つまりAlexaが162問を間違ったのに対して、Googleアシスタントの誤答は57問だったということで、その性能にはかなりの差があるようだ。
Google社のAI開発にかける膨大な投資の賜物か
この結果はAIアシスタントの現状をうかがえるあくまで参考であって、その全体像を完全に反映したものではない。
それぞれには固有の機能が実装されているし、その性能は搭載されているスマートフォンの種類によっても大きく影響を受けるだろう。
それでも、GoogleのAI開発への膨大な投資は実を結んでいるようだ。ひとつの例外を除けば、Googleアシスタントはどのカテゴリーでもライバルを凌駕している。
電話をかけたりメールを送ったりが得意なSiriと苦手なAlexa
その例外とは「命令(command)」カテゴリーで、電話をかけたり、メールを送ったりといった機能においてはSiriに一日の長があるようだ。このカテゴリーはAlexaが一番苦手とするものでもある。
意外なことに、Alexaは「商業(commerce)」も苦手としている。おそらくAmazonにとって一番関心があるであろうカテゴリーであるにもかかわらずだ。
Alexaはこのカテゴリーの質問に71%しか正解できていない。一方、Googleアシスタントは92%の正答率だ。
Siriも68%なので、Alexaが特に劣っているというよりも、Googleアシスタントがきわめて優れているといったほうがいいのかもしれない。
ユーザーは商品やサービスを調べたり、地元の商業施設を探すのが主で、AIアシスタントで実際に品物を購入する人はほとんどいない。商業カテゴリーの質問はその点も考慮して考案した
とコメントしている。
大幅に性能が向上し急速に進化するAIアシスタント
また今回の調査は、AIアシスタントの進化の速さも浮き彫りにしている。いずれのアシスタントも昨年よりもスコアを伸ばしていたのだ。
特にAlexaは大幅に性能を向上させており、過去13ヶ月間で18ポイントもIQテストの成績を伸ばした。
現時点では賢さナンバーワンのGoogleアシスタントもうかうかしてはいられないというわけだ。
References:Mashable / Loupventuresなど / written by hiroching / edited by usagi
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