49年前のウェディングケーキを冷凍し、毎年結婚記念日に少しずつ解凍して食べ続けているというアメリカの仲良し夫婦の話題を『Today』『New York Post』などが伝えている。2人はいたって健康で、ケーキを食べて具合が悪くなったことは一度もないという。

デイヴィッドさんとアン・カウバーンさん(74)が結婚したのは、49年前の1970年7月18日のことだった。来年金婚式を迎える夫妻には3人の子供と4人の孫がおり、これまでに5回の引っ越しをしたが、現在はペンシルベニア州チェスター郡のウェスト・グローブに住んでいる。

出会って1年後の1968年に交際を始めたという2人は、同州デラウェア郡ウェインにある中学校の教師だった。2年の交際を経てワシントン州ウィルミントンで行われた結婚披露宴は、親戚や同僚ら125人が一堂に会して盛大に行われた。

そして1年後の結婚記念日、夫婦は「幸運をもたらす」という慣習に従って冷凍庫に保存していたウェディングケーキの一部を解凍して食べた。2人がイギリスにハネムーンに行っている間に、アンさんの母親が3段のウェディングケーキの上段部分(約10センチx12センチ)を取り置きしていたものだった。

アンさんは『New York Post』に「バニラ味のとても素敵なケーキでね。ウィルミントンにある‟ホテル・デュポン(Du Pont)”で焼かれたものだそうよ。白い花とシルバーの葉がアイシングでデコレーションされていて、ゴージャスだったわ。最初の年はかなりの量のケーキを食べた記憶があるけど、この習慣を49年も続けているの。ロマンチックだし、何よりも楽しいでしょう」と語ると、デイヴィッドさんは次のように明かした。

「当時『I’ve Got a Secret(私の秘密)』というテレビ番組があってね。ある夫婦がウェディングケーキを冷凍して25年間食べ続けたというエピソードを見たんだ。それが頭から離れなくて。毎年結婚記念日に少しずつ食べ続け、来年で半世紀になるよ。でも段々小さくなってしまってね。今年は1かけらを2人でシェアしたんだ。」

ウェディングケーキはラップできつく包んでからビニール袋を二重にして冷凍庫に保存していたというが、味については「ケーキの味がしたのは最初の10年だけだったと思う。冷凍庫にずっと食品を入れておいた時の、何か薬品でも食べているかのような味ね」とアンさんは苦笑する。

『Metro』によると、当時のケーキはアルコール類や砂糖がふんだんに使われているために防腐剤の役割を果たし、きちんと冷凍保存されていればカビが生えることはないそうだ。それを裏付けるかのように、2人は「ケーキを食べて具合が悪くなったことはない」と口をそろえる。ただ金婚式を迎える来年は、残ったほんの少しのかけらを織り込んで新しいケーキを作る予定とのことだ。

金婚式のケーキを再び冷凍するかどうかは来年になってのお楽しみといったところだろうが、いつまでも夫婦一緒に長生きして欲しいものだ。

画像は『New York Post 2019年8月14日付「This couple has been eating their wedding cake for nearly 50 years」(Stephen Yang)』『Metro 2019年8月18日付「Husband and wife have been eating small slices of their wedding cake for 50 years」(Picture: Stephen Yang)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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