モランゴCEOはソシエダ戦出場を匂わせつつ指摘「ゆっくりと順応する必要がある」

 日本代表MF久保建英は、現地時間22日にスペイン1部レアル・マドリードから同マジョルカへの期限付き移籍が決定した。両クラブの発表によればレンタル期間は20年6月30日まで、複数のスペインメディアは買い取りオプションはなしと報じている。そんななか、マジョルカ入りや正式サインに同行したマヘタ・モランゴCEOは、「久保はマジョルカにとって完璧な補強」と太鼓判を押している。現地紙「Diario de Mallorca」が報じた。

 現在18歳の久保は今夏、J1リーグFC東京からスペインの名門レアルへ移籍。トップチームに帯同してプレシーズンマッチ4試合で途中出場を果たし、トップの練習とカスティージャ(Bチーム)の試合を兼務していた。カスティージャが主戦場になるかと思われたが、一転マジョルカへの期限付き移籍が決まっている。

 レンタル期間は20年6月30日まで、地元紙「Diario de Mallorca」などによれば買い取りオプションはついていないという。マジョルカ公式サイトでは、「スペインではまだトップデビューを果たしていないが、世界で最も輝かしいタレントの1人としての名声をすでに手に入れている」と紹介されていたが、モランゴCEOは補強に大満足なようだ。

「久保はマジョルカの攻撃陣にとって完璧な補強だ。書類の手続きを進めており、基本的に日曜日のレアル・ソシエダ戦でデビューできる。久保は1年間の任務において、プレー時間を制限する必要がない。レアル・マドリード、そして我々のプロジェクトに懸けてくれたホセ・アンヘルサンチェスレアルゼネラルディレクター)に感謝している」

 もっとも、モランゴCEOは攻撃オプションの一つとして久保に期待を懸けつつも、このように周囲に釘も刺している。

「彼はまだ加入したばかりの18歳だ。ゆっくりと順応する必要がある」

 25日のリーグ第2節レアル・ソシエダ戦でデビューとなるのか。ビセンテ・モレノ監督の久保起用法を含めて注目が集まりそうだ。(Football ZONE web編集部)

マジョルカに期限付き移籍した日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】