日中韓という同じアジアに存在する3カ国だが、歴史を通じて良好な関係を保った期間は存在したことがあるのだろうか。中国メディアの快資迅はこのほど、「もし日中韓が1つの国であったとしたら」と仮定した、韓国人青年の分析を紹介する記事を掲載した。

 記事は、韓国のSNSに掲載されたあるテーマが大きな注目を集めたことを紹介。それは「もし日中韓が1つの国家であったとしたら」というものだが、それに対して「日中韓の間に存在する歴史的な背景から決してあり得ない」という悲観的な意見が大半を占めたと紹介する一方で、「日中韓の団結はどのような素晴らしい結果をもたらすのか」とこの仮定に想像を巡らせた韓国人ユーザーもいたと伝えた。

 続けて、日中韓が結束して1つの国となった場合、「国土、人口、経済、言語、軍事力」などがどうなるかを考察する意見が寄せられたと紹介。この意見を寄せた韓国人青年は「幼い時から海外で生活した期間が長く、自ら日本と中国を訪れた経験がある」という見識の広さから、彼の分析は決して気違いじみた戯言ではないと主張。もし実現するならば、「この新国家の実力は、米国やロシアを遥かに上回るものとなる」と強調した。

 例えば、経済面では「国内総生産(GDP)は米国すら上回るとし、電子、自動車、船舶、機械など様々な工業分野で世界を圧倒的にリードできると指摘。また、日中韓にはそれぞれ世界をリードする企業が複数あるため、日中韓が結束して1つの国となった場合は、「世界をリードする実力を補い合ってさらなる飛躍が可能で、政治や軍事の面でも世界一となるはず」と予測した。

 緊張が続く日韓関係からすれば、この主張はまるで戯言のように聞こえるが、日中韓が団結すれば確かに圧倒的な実力を持つ国家となり得るのは事実だろう。しかし、それが現実のものとなる可能性はほぼ皆無ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

もし日中韓が「1つの国」だったら・・・韓国人の意見は=中国メディア