韓国の日本ボイコットは一体どこに向かっているのだろうか。今度は韓国の紙幣や国歌までやり玉にあがっているという。中国メディアの環球網は21日、韓国で国歌と紙幣が親日派の烙印を押されているとする記事を掲載した。すぐに変えようという声が出ているそうだ。

 記事によると、韓国のネット上では「紙幣に親日家の烙印が押されている」という文章が出回っているそうだ。この文章によると、韓国のウォン紙幣の肖像画を描いた人物がすべて親日家か、親日家の弟子だったことが判明したという。記事は、「韓国国民は常軌を逸した怒りを見せ、どれだけ金がかかっても肖像画を変えるべきと主張している」と伝えた。

 これは中国人からも、常軌を逸しているように見えるようだ。紙幣を全て刷りなおすというのは現実味がないと言えるだろう。そもそもの疑問は、何をもって親日家というかということだが、記事は韓国には「親日反民族行為者」というリストがあり、肖像画を描いた人物らが親日家だったと伝えた。しかも、1人は本人ではなく絵画の師匠がリストに入っていただけだったそうだ。

 記事は、同じ理屈で国歌にも怒りの矛先が向き、国歌を作曲した人物もこのリストに含まれていたため、このままでは「歌うたびに親日を讃え、愛国を否定する」ことになると騒ぎになっているそうだ。多くの学校では校歌も問題視され、親日家の作った校歌を停止あるいは新たなものに変更する学校が相次いでいると伝えている。

 ここまでくると「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということなのだろうが、さすがにこの韓国人の反応には行き過ぎではないだろうか。記事は、最近の調査では40%の韓国国民が「日本が措置を取り消したとしてもボイコットを続ける」と答えたと驚きの結果を伝えている。しかも、この激しい反応は20代の若者に多いという。文大統領は反日姿勢を抑えてきているが、韓国国民の反日行動はますますヒートアップしているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

一体どこに向かっているのか「韓国の日本ボイコット」、韓国紙幣や国歌まで対象に?=中国