11年連続トップのトマト。

タキイ種苗は8月31日の「野菜の日」にちなみ、「2019年度 野菜と家庭菜園に関する調査」を発表した。調査は毎年行っているもので、今年で11回目。7月上旬、20歳以上の男女600人を対象に、好きな野菜や嫌いな野菜を複数回答で聞いた。600人のうち、0歳から12歳の子どもがいる人は207人だった。

好きな野菜1位は、大人も子どもも「トマト」だった。トマトは、大人では11年連続1位、子どもでは8年連続1位を記録している。

「じゃがいも」11年連続「好きな野菜」トップ5入り 「たまねぎ」は近年飛躍


大人の好きな野菜ランキングは、2位「たまねぎ」、3位「とうもろこし」。4位「じゃがいも」、5位「枝豆」となっている。「トマト」と「じゃがいも」は、11年連続でトップ5入りした。2位の「たまねぎ」も、2014年から6年連続でトップ3入りするなど、ここ数年で支持を伸ばしてきた。

一方、子どものランキングでは2位が「さつまいも」、3位が「とうもろこし」だった。4位に「スイカ」、5位に「じゃがいも」が入った。子どものランキングでは、「とうもろこし」や「さつまいも」、「スイカ」、「メロン」など、甘みの強い野菜が多く入るのが特徴的だ。

大人の嫌いな野菜ランキング1位は「セロリ」、2位は「ゴーヤ」、3位は「春菊」となっている。セロリは過去7回、ゴーヤは4回トップになったほか、11年連続でトップ5入りしている。春菊も、2015年と2010年を除いてトップ5の常連だ。嫌われやすい野菜は、苦味が強かったり、独特の香りがあるものが多かった。

子どもの嫌いな野菜ランキングは1位「ゴーヤ」、2位「ピーマン」、3位「春菊」。4位は「セロリ」、7位は、好きな野菜1位の「トマト」だった。

男性の約4割「平日は料理しない」 女性は1日あたり「45分~1時間の家事労働

調査では、平日1日当たりの料理にかける時間も聞いた。男性は「15~30分未満」(21.3%)が最も多く、次いで「15分未満」(17.7%)、「45分~1時間未満」(10.0%)となった。「料理はしない」と答えた男性も38%いた。

一方、女性で「料理をしない」人は8%と少数派だ。料理にかける時間も、最も多かったのが「45分~1時間未満」(22.3%)、次いで「15分~30分未満」(20.0%)、「30分~45分未満」(15.3%)と、男性に比べて長い時間をかけていることが分かった。

共働き世帯に限定して平日の料理にかける時間を見ると、男性は「15分未満」(19.4%)と「15~30分未満」(19.4%)が同率で最も多く、次いで「30~45分未満」(12.1%)となった。全体に比べ料理時間が短くなる傾向にある。「料理はしない」(37.1%)という男性の割合は全体の割合(38.0%)とほぼ同じだった。

一方、共働き世帯の女性は料理にかける時間は「45分~1時間未満」(26.1%)と、それに続く「30~45分未満」(21.0%)の割合が増えている。共働き世帯では、料理は女性の担当になっていることがうかがえる。