JALの現役スタッフが講師となり、中高生に空の仕事について講義を行う「空育 空の仕事を知ろう!」。パイロット、整備士、客室乗務員、地上係員が、仕事のやりがいや苦労、空の仕事のトリビアなどを披露しました。

滑走路は「水平」ばかりじゃない…?

JAL日本航空)が2019年8月9日(金)、羽田空港内のJALメインナンスセンター1で、中高生に空の仕事を講義するイベント「空育 空の仕事を知ろう!」を開催しました。

これは、JALが「将来、飛行機の世界や航空会社で働きたいという皆さまの夢を、少しでも実現に近づけるためのお手伝い」(JAL)として実施しているもの。講師はJALの現役スタッフであるパイロットの米家正宏さん、CA(客室乗務員)の大倉果恋さん、グランドスタッフの男澤 光さん、整備士の波多江康之さんの4人です。参加した中高生に仕事のやりがいなどを話したほか、中高生からの質問にも直接答えました。

時間に追われることが多い空の仕事。「お手伝いが必要なお客様など例外はありますが、手荷物預かり時は1人90秒以内に対応しなければいけません」(グランドスタッフの男澤さん)。

しかし「やりがい」もひとしお。「1機200億円の飛行機を自分の手で操縦できます。毎日違う条件で離着陸するのも楽しいですし、色々な場所に行けます」(パイロットの米家さん)。

現役スタッフならではのトリビアも披露。「水平ではなく、傾斜がある滑走路もあります。それを計算しながら着陸したりします」(パイロットの米家さん)、「パスポートのスタンプは押さないことが多いです。色々な国に行くので、すぐに押すところが無くなってしまいますから」(CAの大倉さん)、「出発する飛行機に手を振っているとき、実は私たちからもお客さんが見えています」(整備士の波多江さん)。

「トリビア」は持ち物にも! 空の仕事もIT化が進む

働く際の「持ち物」についてもトリビアを披露してくれました。「パイロットの手袋は2万円しました。サングラスティアドロップ(涙の形)タイプで、パイロットの8割ぐらいはこの形です」(パイロットの米家さん)、「鏡は欠かせません。直接見られない場所を見るためです」(整備士の波多江さん)。

空の仕事もIT化が進んでいるようです。「カバンの中にはiPadが入っていて、航空路線のチャート(航路図)を見ることができます」(パイロットの米家さん)、「最近の飛行機は『チャット機能』がついていて、どこの具合が悪いのか自分から教えてくれます。頭がとてもいいです」(整備士の波多江さん)。

講義の休憩時間中には、講師に個別質問するため、中高生による長蛇の列が。講師たちも「業界の人しか知らないような質問も出てきてよく知っているな、と驚きました」(パイロットの米家さん)、「逆に勉強させてもらうことも多かったです」(CAの大倉さん)と話しました。講義終了後は、JAL格納庫を見学したほか、講師と記念撮影も行われました。

今回15回目の開催となる「空育 空の仕事を知ろう!」イベント。参加者は関東近郊のほか、北は青森県、南は福岡県から中学生27人、高校生58人の計85人(男性31人、女性54人)が集まりました。

JALの担当者は、仕事をより広く、よく知ってもらい「将来こういう仕事をしたいな」という思いにつなげてほしいとしています。

「空育 空の仕事を知ろう!」イベントの様子(2019年8月9日、乗りものニュース編集部撮影)。