結婚をすること、または、生涯独身でいることを、今の時代では自由に選択できるようになってきた。いつから、誰しも結婚することが当たり前でなくなったのだろうか。中国メディア世界華人周刊は、結婚しない日本人が増えていることを紹介する記事を掲載した。

 高度成長期の1970年、日本での生涯未婚率は、男女それぞれ1.70%、3.33%だったが、2019年の現在は23.37%、14.6%を超えた。そして、2030年には、それぞれ30%、23%に達すると予測されている。そもそも、結婚しない人はなぜ増え続けるのだろうか。

 結婚しない人のことを、世間では「独身貴族」と言う。彼らは駅から近い好立地エリアに住み、美味しいものを食べ、自由に自分のお金を使う、などのイメージを持つ人も多いのではないだろうか。しかし記事によると、必ずしもそうではないという。何故なら独身女性の7割は、結婚相手へ年収400万円以上を望んでいるが、20~49歳独身男性のうち、年収400万円を上回っている人は、わずか16.1%だ。また、女性の社会進出が進み、経済的に自立したこと、仕事が忙しく結婚するチャンスが少ないことなどが、結婚を選択しない女性がいる要因でもある。

 また、社会生活の利便性が上がったことも、男女ともに結婚しない要因のひとつだ。たとえば、人間の三大欲求である衣食住のうち、食事・衣服を、今は欲しいときに直ぐに手に入れられ、日用品もコンビニへ行けばすぐ買える。さらには性生活においても、満たしてくれるサービスが発達しているため、結婚していないことでの不便さは減ってきている。

 しかし、記事では最後に、結婚しない人が増えることでの問題を提起している。もし、今の人口減少がそのまま続けば、2060年には日本の人口が8674万人まで減り、そして、1000年後には赤ちゃんがいなくなるとまで言われている。中国でも1人っ子政策が続いたことや、結婚しない若者が増え、日本と同様に、人口の減少が社会問題として挙げられる。そんな中国は、日本がどのように変化していくのか、今後の対策として注視しているところだ。(イメージ写真提供:123RF)

結婚しない日本人、子どもがいなくなるんじゃない?=中国メディア