恋人へのわがままがひどすぎてしまい、関係が壊れてしまうことはあるもの。

中には、「自分のわがままな性格が直せない!」と悩んでいる人もいるでしょう。

どうして人は、わがままな態度をとってしまうのでしょうか。

またどうしたら、それを直すことができるのでしょうか。

恋愛コラムニストのひかりが解説します。

■わがままな人の特徴や心理

気のおけない相手にこそ、ついつい自分勝手な行動をとってしまうことはあるもの。

そんなわがままな言動をするのには、理由があります。

まず、わがままな人に共通する心理について見ていきましょう。

◇(1)自己勝手で、相手の立場に立って物事を考えられない

自分中心にしか物事を見られないと、自己都合に相手を合せようとしてしまいます。

たとえば、自分は会いたくても、彼は仕事が忙しくて会う時間を作れないことだってあります。

自分はアクティブに出かけたくても、彼は疲れていてゆっくり休みたいこともあります。

そんなときに、自分の要望ばかり押し通そうとすると、相手は一緒にいるのが嫌になってしまうでしょう。

◇(2)ひとりで行動できないから、無理やり付き合わせてしまう

やりたいことがあっても、ひとりで行動できない人は、無理にでも相手に付き合わせようとしてしまうものです。

彼にとっても楽しいことであれば喜んで付き合ってくれるでしょうが、そうでない場合は、とてもつまらない時間を過ごさせてしまうでしょう。

◇(3)自分の感情をコントロールできない

自分の中からあふれ出る怒り、悲しみ、イラ立ちといった負の感情をコントロールできない人は、一緒にいる人に八つ当たりをしがちです。

相手は何も悪いことをしていないのに、とんだとばっちりに。

恋人とはいえ、彼はあなたのためだけに生きているわけではありません。

自分の機嫌は自分でとれるようになりたいものですね。

◇(4)相手が自分に何をしてくれたかで愛情を測ってしまう

自分に自信がない人ほど、「相手が自分に何をしてくれたか」で、自分の存在価値や相手からの愛情を測りがちです。

そういう人は、恋人にわざと無理なことをお願いすることもあるでしょう。

■わがままな言動で大切な人が離れてしまう理由

ちょっとしたかわいいわがままだったら、むしろ2人の愛が深まることもありますが、わがままの内容によっては、そうならずに関係が壊れてしまうこともあります。

わがまますぎて大切な人が離れてしまう理由について見ていきましょう。

◇(1)相手を大切にしない言動をする

彼が疲れているのに、無理やり自分の買い物に付き合わせたり、相手はお金に余裕がないのに、豪華な食事をおごらせたりしてしまうと、だんだん彼は「彼女は僕のことを大切にしてくれないんだな」と思って、嫌になってきます。

人は誰もが自分のことを大切にしてくれる人と付き合いたいものなので、相手を気遣わない行為をすればするほど嫌われて離れていってしまうのです。

◇(2)相手のわがままは聞かない

いつも自分の要望は通すのに、たまに言ってくる彼のわがままには耳を傾けないなんてことをしていると、相手はだんだん「一緒にいて居心地が悪い」と感じるようになり、付き合いをやめたいと思われるでしょう。

「相手を受け止めてあげる」ことは、大切なことですよ。

◇(3)度を超えた要求をする

かわいいわがままが言える女性というのは、基本、“相手が無理しなくてもできる範囲の要望”、さらにいうと、“相手がやってあげたくなるような要望”を言うものです。

かわいいわがままというのは、たとえば公園を歩いていたら「手をつなぎたい」と言うとか、彼もスイーツ好きなことがわかっている上で「おいしいパフェの店に連れて行って!」とリクエストするとか。

逆に、彼が疲れていて睡眠時間もろくにとれていないのに、夜中に「寂しいから会いに来て!」と要求したり、デートの約束を「そんな気分ではなくなった」といってドタキャンしたりすると、相手に不愉快な思いをさせて避けられてしまうでしょう。

■「許せるわがまま」と「許せないわがまま」のちがい

「許せるわがまま」と「許せないわがまま」のちがいは何かというと、“相手が無理しなくてもできる範囲の要望”であるかどうか、ということです。

基本、男性は、好きな女性の願望を叶えてあげたいし、そうすることで「自分にはそれだけの力があるのだ」という自信を持ちたいもの。

でも、無理難題を押しつけられ、自分がそれをすることができなくて恋人が不機嫌になってしまったら、自分の力のなさにもイラ立ちを覚えるのです。

わがままを言うときほど、彼の状況や能力をよく見てお願いしたほうがいいでしょう。

■わがままで自分勝手な性格を改善するには?

わがままばかり言って恋人に嫌われてしまうと、そこから反省したところで、関係の修復が不可能なことも少なくありません。

自分が「自分勝手なことを言いすぎているな」と思うのであれば、今すぐにでもそのわがままな性格を直したほうがいいのです。

では、わがままな性格を直すためには、どうしたらいいのでしょうか?

◇(1)自分がされて嫌なことはしない

彼に何か要望を伝えるときは、「自分が彼の立場だったときに、同じことを要望されても嫌な気持ちがしないか」ということをよく考えることが大切です。

もし、そんなことをされたら「怒る」「面倒くさいと思う」「気分が悪くなる」と感じる場合は、彼にもしてはいけません。

「彼は私に惚れこんでいて、言いなりだから!」なんていい気になっていると、急に「君とは一緒にいられない」なんて言われてフラれてしまう可能性は高いです。

基本、わがままを言う人は、「自分の感情や欲求には敏感だけど、相手の感情や欲求には鈍感なタイプ」が多く、逆に、相手のわがままを聞きすぎてしまう人は、「相手の感情や欲求には敏感だけど、自分の感情や欲求に鈍感なタイプ」が多いのです。

後者の人は、普段は自分の感情に鈍感である分、ある日突然、積み重なったストレスや怒りが爆発して、「もう別れたい!」と言い出すタイプが多いもの。

そこまでいってしまうと、相手の気持ちが変わることはほぼありません。

だから、わがままを聞きすぎる彼と付き合っている人は、日ごろから相手の感情や欲求に敏感でいることが大切なのです。

◇(2)セルフコントロールの方法を見つける

機嫌が悪いときに、そばにいる恋人に意地悪を言ったり、八つ当たりをしたりして、ストレスを解消しようとする人は、相手の気持ちを考えられていません。

大人になればなるほど、自分の機嫌は人にとってもらおうとせず、自分でとれるようになることが大切です。

イライラしたら、リラックスできる音楽を聞いたり、おいしいものを食べて機嫌をよくしたりして、自分で負の感情をおさめられるようになりましょう。

◇(3)やりたいことは、自分ひとりでも叶える

自分ひとりで行動できない人は、普段からやりたいことができなくて、欲求不満になりがち。

だから、恋人と一緒の時間に目一杯、自分の要望を叶えようとしてしまうのです。

でも、それらのことが、彼もやりたいことであればいいですが、そうでなければ、彼はあなたの「欲求のはけ口」でしかありません。

それで彼は楽しいわけがありません。

やりたいことは彼に頼らなくても叶えられるようになって、一緒にいるときは2人で楽しめることをやるように心がけましょう。

■相手の欲望にも敏感になることが大切

わがままというのは、「我欲(=自分だけの願望)」を押しつける行為です。

それは恋愛に限らず、友だち関係でも、仕事でも嫌われる行為です。

わがままな人ほど、自分の欲望だけではなく、相手の欲望にも敏感になりましょう。

自分だけでなく、相手も望むことをやることが大切なのです。

それが円満な関係を築く秘訣ですよ。

ひかり

※画像はイメージです

「許せないわがまま」のラインとは?