明治安田生命J1リーグ第24節の浦和レッズvs松本山雅FCが23日に埼玉スタジアム2002で行われ、2-1で松本が勝利した。

直近4試合勝利から遠ざかっている10位・浦和(勝ち点30)。過密日程を考慮して0-3で敗れた前節のヴィッセル神戸戦からスタメンを7名変更し、柏木が11試合ぶりに名を連ねた。

一方、ここまで10戦未勝利と泥沼から抜け出せない17位・松本(勝ち点20)。1-1で引き分けた前節の名古屋グランパス戦と同じメンバーをピッチに送り出した。

試合開始からポゼッションを高める浦和は12分、ファブリシオのポストプレーから柴戸がスルーパス。ボックス手前左でボールを受けた興梠がワンフェイントからシュートを放ったが枠に飛ばすことはできない。

カウンターからチャンスを伺う松本は17分、敵陣深くでボールを奪取すると、田中のクロスの流れからこぼれ球を拾ったパウリーニョがバイタルエリア左からロングシュート。しかし、GK西川の好セーブに遭った。

ピンチを凌いだ浦和が先制に成功する。19分、森脇の縦パスを宇賀神がフリック。ボックス右外に抜け出した橋岡がグラウンダーのクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだファブリシオが押し込んだ。

浦和は直後の24分にも決定機。ボックス右をパス回しで打開すると、興梠がドリブルで持ち運びボックス手前右からパス。最後はボックス右に走り込んだファブリシオが右足で狙ったが、GK守田に阻まれてしまう。

その後は浦和がボールを保持していくが、松本は粘り強い守りで何とか応戦。そのまま推移していく中で、浦和は45分に槙野のオーバーヘッドでゴールに迫ったが枠には飛ばず、試合を折り返した。

後半に入り、サイド攻撃から浦和守備陣の打開を試みる松本だが、供給するクロスはことごとく跳ね返される。その流れからCKを獲得するも、得意のセットプレーもモノにできない。

松本は65分に町田を投入し攻撃にアクセントを付ける。すると75分、ボックス左外で町田からのパスを受けた高橋がカットインから右足でインスイングのクロス。このボールに阪野がヘディングで合わせると、最後は槙野に当たりゴールに吸い込まれた。

勢いに乗る松本は83分、ボックス右でボールを受けた永井が反転からクロス。ボックス中央の高橋が戻りながら右足のボレーシュートを突き刺し、逆転に成功する。

畳かけたい松本は86分に高橋のロングパスに抜け出した永井がGK西川との一対一の場面を迎えたが、決めきることはできない。

後半アディショナルタイムに攻め込まれた松本だが最後まで守り切り、5月26日以来となる11試合ぶり白星で残留に向けた貴重な勝ち点3を奪取。敗れた浦和は5試合未勝利で27日に行われるアジア・チャンピオンズリーグの上海上港戦に向けて暗雲が立ち込めている。

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