今回紹介するのは、shita^juさんが投稿した『CNCフライス盤を作ってみた』という動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

したーじゅです。 時計部品加工用にCNCフライス盤を作りました。 今回、部品加工は業者にお願いしました。
また、加工業者の紹介と配線図のチェックでお世話になった人がいます。 電機関係など今回初めてすることもありましたが、やれば割と何とかなりました。
今回の製作は良い経験になりました。


 精巧な腕時計を手作りするshita^juさんが、なんとCNCフライス盤を作りました。CNCフライス盤とはコンピュータで制御して切削加工をする機械。設計図を起こすところからの自作で、タグの通り「誰がここまでやれと言った」と言いたくなる動画です。

 仕様を決めて、図面をCADで起こします。時計部品加工用のフライス盤だそうです。精度が欲しいので「送りねじはボールねじ、与圧式で精度等級はC1」など情熱あふれる仕様になっています。

 切削負荷がかかったときの変形量を解析で求めます。この解析結果から、仕上げ加工時の変形量は1μm以下になると予想できるそうです。

 部品図を描きます。フライス盤を作るフライス盤がないので、部品は業者に頼み加工してもらいます。

 部品を組み立てます。ボールねじやサーボモータなど組み上げていくと、エンジニア系の会社や学校の工作室にありそうなCNCフライス盤の形ができあがってきました。

 配線も自身で配線図を書いて組み上げます。配線ミスを防ぐためにも必須だそうです。制御盤の配置図もきちんと書いた上で製作します。

 モーションコントローラは、趣味用途でよく使われるMach3やEdingCNCでは求めるスペックが得られないので、産業用に作られている物を使用します。まるで売り物のような配線です。

 CNCフライス盤が完成しました。次は、パソコンから指示を出すためのソフトウェアを作ります。使用言語はC#です。

 実際に動かしましょう。切削液を出しながら、自動で機械が金属を削ります。よどむことなく淡々と刃が金属を削ります。まるで自作の工具には見えません。

 きれいに「てすと」の文字が刻まれました。真ちゅうやステンレスを加工できるそうです。

 あまりに高度すぎる完成品に視聴者も唖然。「すげーな」「技術も情熱もすげぇ」「何勉強したらこうなれるんだ」などのコメントが寄せられました。

視聴者コメント

工作機械を作ってみたは初めて見るわw
もうレベル高すぎて意味わからない
すごく・・・業務用です
ちょっとしたバケモンみた気分やぞ
技術も情熱もすげぇ

文/高橋ホイコ

▼動画はこちらから視聴できます▼

CNCフライス盤を作ってみた

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