ポルティングU-17、キックオフからプレッシャーをかけて「珍妙な」ゴール誘発

 ポルトガルで世にも珍しいゴールが生まれた。スポルティングU-17がウニオン・アルメイリンとの一戦で、開始わずか13秒で先制点を手にしたが、このゴールが「歴史上最もチープなゴール」と海外メディアで注目を集めている。

 キックオフしたのはアルメイリン。ボールを大きく蹴ることなくつないでいくものの、スポルティングが忠実にプレッシャーをかけてくるため、後ろに下げることを余儀なくされていく。

 そしてGKまでボールが到達し、一度はDFに戻したものの、このDFもプレッシャーを受けてすぐにリターンパス。GKはさすがに大きく蹴り出そうとしたが、これがボールにヒットせず。ボールはわずかにバウンドしながらゴールへと吸い込まれていった。

 スポルティングが一度もボールに触れることなくゴールを奪うという“珍事”になったなか、サッカー専門メディア「Be Soccerスペイン語版は「歴史上最もチープなゴール?」と見出しを付け、「スポルティングU-17は開始13秒でゴールを決めた。誰1人としてボールには触っていない。映像が世界を駆け巡るまで時間はかからなかった…」と紹介。「珍妙なゴール」として、次のように伝えている。

「どんなチームでもバルセロナマンチェスター・シティのように後ろからボールをつなげるわけではない。効果的にこなせるのは数少ないチームだけだ。しかし間違いなく、ボールに触らずゴールを決められるチームはもっと少ないだろう」

 また、衛星放送「ユーロ・スポーツ」は「スポルティングU-17が決めた馬鹿げたゴール:GKの失態」として、「ポゼッションの果てに、GKは考えられる限り最悪のタイミングでミスを犯した」とアルメイリンプレーを糾弾。スポルティングのプレッシャーがあったとはいえ、あまりにもイージーなミスで“前代未聞”のゴールを献上したことに批判的な論調だった。

 スポルティングU-17としては、まさに例外中の例外と言える“効率的”なゴールとなったが、前線からしっかりとプレッシャーをかけていくことの重要性を示す事例とも言えるのかもしれない。(Football ZONE web編集部)

ポルトガルで世にも珍しいゴールが生まれた(写真はイメージです)【写真:Getty Images】