年収700万円台の貯金事情

年収700万円台といえばどのようなイメージを持つだろうか。この年収帯の人は給与所得者の平均年収である432万円を大きく上回り、人口では4.3%いる(民間給与実態調査より)。また勤続年数25~34年の男性の平均年収が700万円台となっている。

金銭的に余裕がありそうな700万円台だが、実際にどれくらい貯めているのだろう。キャリコネニュースのアンケートに寄せられた「年収700万円台」と回答した人の貯金額を紹介する。

年収750万円の50代男性「年金生活をしているつもりで貯金しています」

年収700万円は、多少のぜいたくが許される金額ゆえに、「使ってしまう」という感想が寄せられた。現在の貯金額が2050万円で、毎月の貯蓄額が25万円という30代男性でさえ「不満」だという。

「貯金したいものの、趣味にお金を使ってしまい思うように貯まりません。また可処分所得が額面に対してかなり低いので貯金しづらいです」(千葉県/30代女性/年収720万円/独身/現在の貯金額200万円/目標貯金額1000万円)
「全然貯まらない。海外旅行や日々の外食代に消えてしまう」(神奈川県/30代女性/年収740万円/現在の貯金額500万円/目標貯金額2000万円)

年収700万円といえども、好きなものに好きなだけ使えるわけではない。さらに旅行や外食などの娯楽費用にお金を使ってしまい、思うように貯金ができないようだ。一方、

「年金生活をしているつもりで貯金しています」(東京都/50代男性/独身/年収750万円/現在の貯金額1000万円/目標貯金額不明)

と堅実に貯蓄を進める回答も見られた。

年収750万円の50代男性「家のローンと教育費等で50歳まで貯蓄0円だった」

住宅購入に関する感想もあった。神奈川県に住む30代男性は貯金が1000万円あるが、「不住宅購入にははるかに足りない」(既婚/年収730万円/目標貯金額2500万円)と嘆いている。実際に住宅を購入した人もいるが、

「家のローンと教育費等で50歳まで貯蓄0円だった」(茨城県/50代男性/既婚/年収750万円/現在の貯金額900万円/目標貯金額5000万円)

と綴った。

年収700万円台の人からは高額な税金に辟易している様子がうかがえた。お金があるがゆえに使ってしまう、という人も多いようだ。ただ、堅実にお金を貯めている人もいるので、切り詰めるところを見極めながら貯金する必要があるのかもしれない。

キャリコネニュースでは引き続き「年収と貯金」「年収と家賃」に関するアンケートを募集をしています。