数字選択式宝くじのロトは、現在3種類が発売されている。曜日順に月曜日=ロト6、火曜日=ミニロト、木曜日=ロト6、金曜日=ロト7と、水曜日を除く平日週4回抽せんが行われている。

 ミニロトは、1〜31の数字の中から異なる5つの数字を選ぶ、数字選択式宝くじ。ロト6は1〜43から6つ、ロト7とは1〜37から7つの数字を選ぶ。

 抽せんに使用されるボールは、セット球と呼ばれていて、ミニロト、ロト6,ロト7それぞれA〜Jまで異なる色で分けられた10セットが用意されていて、立会人がその日の抽せんに使用するセット球を指定する仕組みとなっている。

 同じセット球を使用し続けた場合、抽せんされる数字には偏りが出てしまう懸念があり、公正を確保するために、各ロトごとに抽せん球を10セット用意し、抽せんのたびに抽せん球を入れ替えている。

 2013年以降、8月最終週の月・木曜日のロト6抽せん9回、火曜日のミニロト抽せん6回、金曜日のロト7抽せん6回、合わせて21回分の抽せん数字を検証すると、極端な偏りがあることが確認できる。

 ロト6、ミニロト、ロト7それぞれ使用されるセット球は異なるわけで、抽せんされる数字に偏りはないはずなのだ。しかし、3種類のロトに共通する01〜31までの抽せん回数を検証すると、8月最終週の直近21回中、「09」が合わせて9回、「04」と「21」が7回、「05」、「25」が5回と突出していることがわかる。

 その一方で、「11」、「14」、「20」、「31」は、21回中わずか1回の抽せんで、「01」、「17」、「18」「24」、「29」も抽せん2回にとどまっている。8月最終週のロト抽せん数字の極端な偏りを逆手に取って、高額当せんを狙う手もあるはずだ。

 まずは、8月最終週ロトで頻出しているエースナンバーとも言える「04」、「05」、「09」、「21」、「25」から2つ選ぶ。出渋っている「01」、「11」、「14」、「17」、「18」、「20」、「24」、「29」、「31」は思い切って選ばない。次に8月最終週のロトで4回抽せんされている「03」、「07」、「10」、「16」、「26」から3個を選ぶ。これを基本数字5個と呼ぶ。

 基本数字5個の組み合わせで、8月27日(火曜日)抽せんのミニロト。その基本数字に、「32」〜「43」の中から好きな数字を1個選んで、同26日(月曜日)、29日(木曜日)抽せんのロト6。

 同じ基本数字5個に、「32」〜「37」の中からランダムに2つの数字を選んで、同30日(金曜日)抽せんのロト7。数字選択式のロトは、「運」もさることながら、あり得ない数字の「偏り」を逆手に取るような「遊び心」も必要だ。

小岩井弥(こいわい・ひろし)
 金融機関、出版社を経て、フリーランスへ。競馬、数字選択式宝くじなど、一攫千金のマネー分野を研究。主な著書に『LOTO6 セット球+枠番消去法W−攻略』、『ロト6 キャリーオーバー4億円の法則』(ともにメタモル出版)、『図解 ロトセグシートでロト6が簡単に当たる本』(笠倉出版)などがある。2019年は、3月にロト6の2等に当せん。

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