プレミアリーグ第3節、リバプールvsアーセナルが日本時間24日25:30にアンフィールドキックオフされる。共に開幕連勝スタートを飾った両雄による3連勝と首位を懸けたビッグマッチだ。

昨季、チャンピオンズリーグ(CL)制覇と“プレミア史上最高の2位チーム”という称号を得たリバプールは今夏、補強禁止処分を科されたチェルシーを除く"ビッグ6"の中で最も静かな夏を過ごした。開幕戦で守護神アリソンをケガで失うアクシデントにこそ見舞われたが、昇格組ノリッジ、サウサンプトンを相手に危なげなく連勝。さらに、UEFAスーパーカップではPK戦の末にチェルシーを破って今季初タイトルまで手にしている。

ここまでは今季の公式戦4試合でクリーンシートが0と、昨季好調時の攻守両面で相手を圧倒するほどの戦いは見せられていない。それでも、プレミアリーグでは昨年3月10日バーンリー戦から11連勝中と、完全に勝ち方を理解するチームに進化を遂げている。プレミアにおいて今季初のビッグマッチとなる今回の一戦ではタイトル争いのライバルをきっちり叩き、前節トッテナムと引き分けた2連覇中の王者マンチェスター・シティプレッシャーをかけたいところだ。

一方、昨季ヨーロッパリーグ(EL)優勝を逃したことでCL出場権を獲得できず、今夏の緊縮財政が噂されたアーセナル。しかし、蓋を開けてみれば、オーナーグループの翻意によって昨季以上の資金が与えられてFWペペやDFティアニー、DFダビド・ルイス、MFダニ・セバージョスらの獲得に成功。ニューカッスルバーンリー相手の開幕2試合では新戦力や若手を積極的に起用した中で10年ぶりの開幕連勝を飾った。

とはいえ、前述の2試合では相手のクオリティに助けられた面も少なからずあり、今季のチームが真のタイトルコンテンダーになり得るか、今回の優勝候補との対戦が重要な試金石に。仮に、難攻不落のアンフィールドから勝ち点3を持ち帰り、昨季大苦戦したアウェイゲームで連勝を飾るようなことになれば、一躍優勝争いの有力候補に浮上するはずだ。

なお、昨シーズンの対戦成績はリバプールの1勝1分けだ。昨年12月末に行われたアンフィールドでの対戦はリバプールがFWフィルミノのハットトリックなど強力3トップ揃い踏みの活躍で5-1の大勝を飾っている。

リバプール
【4-3-3】

リバプール予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:アドリアン
DF:アーノルドジョーゴメスファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、ワイナルドゥム
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:GKアリソン、DFクライン、MFケイタ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してもアリソンクライン、ケイタと直近の試合と欠場者に変更はない。

スタメンに関しては直近のサウサンプトン戦で温存されたジョーゴメス、いずれも途中出場のヘンダーソン、ファビーニョが復帰し守護神アリソンを除く昨季のベストメンバーが起用される見込みだ。

アーセナル
【4-2-3-1】

アーセナル予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:レノ
DF:ナイルズ、パパスタソプーロス、ダビド・ルイス、モンレアル
MF:ウィロック、グエンドウ
MF:ペペ、ダニ・セバージョス、オーバメヤン
FW:ラカゼット
負傷者:DFベジェリン、マヴロパノス、ティアニー、ホールディング、MFスミス=ロウ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては新加入のティアニーを含む最終ラインの長期離脱組が引き続き起用できない。その一方で、背中の問題を抱えていたキャプテンのジャカ、プライベートでの襲撃被害の余波で欠場が続いていたエジルのレフティ2人が復帰する見込みだ。

システムに関しては[4-2-3-1]、[4-3-3]のメインシステムに加えて、[3-4-3]、[4-4-2]のオプションを含めてエメリ監督のゲームプランに注目が集まる。相手GKアドリアンのポジショニングや判断力を考えれば、ハイプレスを仕掛けやすく裏のスペースを突ける布陣と人選を選択する可能性が高い。

★注目選手
リバプール:GKアドリアン
リバプールの注目プレーヤーは32歳のシンデレラボーイだ。昨季限りでウェストハムを退団したアドリアンは、GKミニョレのクラブブルージュ移籍に伴いリバプール入りを果たすと、ヨーロッパ王者のベンチを温める新たな役割が見込まれた中、守護神アリソンの負傷離脱によって今季リーグ戦開幕戦でいきなりリバプールデビュー。さらに、UEFAスーパーカップではPK戦でFWエイブラハムのシュートを見事にストップし、今季初タイトル獲得に貢献した。ただ、前節のサウサンプトン戦ではビルドアップ時のイージーミスで失点に関与と、早速釘を刺される場面もあった。

そのミスを受けた今回のアーセナル戦では対戦相手の指揮官エメリがいつも以上に前から圧力をかける戦いを選択する可能性が高い。もちろん、後方からのビルドアップに必要以上にこだわらないクロップ監督はある程度“蹴る”ことを容認するはずだ。とはいえ、攻撃面で高さのないリバプールが毎度ロングボールを蹴る展開はできるだけ避けたいところだ。

元々、キャリア初期は前線でプレーしており足下の技術は十分あるだけに判断力、視野の確保に加え、自信をもってビルドアップに参加したい。また、アリソンに比べてポジショニングの低さが気がかりな部分でもあり、思い切って前に出るのか、最終ラインに合わせてもらうのか、スペース管理に関して整理をしておきたい。

アーセナル:MFダニ・セバージョス
アーセナルの注目プレーヤーホームデビュー戦でグーナーの心を掴んだセバージョスだ。今夏、積極補強を敢行したレアル・マドリーから1年間のレンタルアーセナルに加入したセバージョスはプレミア開幕戦のニューカッスル戦で試運転を行うと、ホームデビュー戦となったバーンリー戦では2ゴールをお膳立てするなど、マン・オブ・ザ・マッチ級の働きを見せた。同試合では持ち前の攻撃センスに加え、球際でも気迫をこもったプレーをみせ、ポジション争いのライバルであるMFエジルとの違いをアピールした。

アーセナル移籍後初のビッグマッチとなるリバプール戦では中盤と前線のリンクマンの役割に加え、守勢が予想される中で“闘える司令塔”として存在感を示したい。リーグ屈指のボールハンターである元マドリーのファビーニョやワイナルドゥムとの肉弾戦を制し、決定力に優れるオーバメヤン、ラカゼットチャンスボールを供給したい。
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