[記事提供:カウンセリングのハートコンシェルジュ(https://www.heartc.com/)]

 カール・ウィテカーという家族セラピーの大御所がいました。

彼の家族セラピーは非常に個性的で、時には、子供を組み伏せてしまったりするということもありました。その子を組み伏せるというのが、その場では、もっともその子にとって必要なことだったと、ウィテカーは主張しています。


彼のセラピーに対しては賛否両論がありましたが、ひとつ言えることは、ウィテカーは、セッションのその場で起こっていることを非常に的確につかんでいたセラピストだということでしょう。 彼の実際のセッションビデオを見たことがありますが、それがまた、傑作でした。

ビデオカメラは、正面からウィテカーを映していました。クライアントは、8歳くらいの男の子とその両親です。セッションが始まると、両親ばかりがしゃべり、男の子は、横の方でぽつんと座っているという印象でした。

そのうち、両親に意見の食い違いがあり、それが口論に発展していきました。ウィテカーは、腕を組んだまま何もしゃべりません。

よく見ると、ウィテカーは、なんと居眠りしているのです。ウィテカーが、居眠りをしているのに最初に気づいたのは、8歳の男の子でした。彼は、驚いたようにウィテカーを見、そして、となりにいる母親に、それを伝えようとしていたのですが、母親は、父親との口論でヒートアップしていますから、そのことに気づきません。

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口論が激しくなり、母親が、自分の主張に対し、ウィテカーに同意を求めようとした時、彼女は、ウィテカーの異変に気付きました。 母親は、「ウィテカー先生、まさか眠っているんじゃないんでしょうね?」と、ウィテカーに対し金切り声をあげてもウィテカーは、そのままの姿勢です。その時点で、父親もウィテカーの居眠りに気づき、「なんということだ!」と、怒りをあらわにします。さっきまで口論していた夫婦が、今度は、仲良くウィテカーを批判し始めました。

その時、ウィテカーがゆっくりと顔をあげ、「君たちの口論が、あまりにいつもと同じなので、退屈して眠ってしまった」と、ずうずうしく言うんです。そのあと、セラピーが、大きな展開を見せていきました。

僕は、クライアントさんの前で眠り、その眠りをも利用するウィテカーにびっくりしてしまいました。とても、僕には、真似できません・・。ウィテカーのセラピーは、「ウィテカーにしかできない」と言われますしね。

向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

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