チェルシーは、24日に行われたプレミアリーグ第3節でノリッジ・シティのホームに乗り込み、3-2で勝利した。

リバプールとのUEFAスーパーカップを含めると、公式戦3試合で白星がなく、プレミアリーグも1分け1敗スタートのチェルシー。ランパード新体制の初白星を目指す今節は、昇格組のノリッジが相手となる。その一戦に向け、カンテが欠場。そのほか、ウォームアップ中にケガしたペドロの代わりとして、バークリーが急きょスタメンに入った。

試合前にペドロのアクシデントに見舞われたチェルシーだが、開始早々の3分にプリシッチを追い越す動き出しでボールを受けたアスピリクエタが右サイド深くからクロス。エイブラハムが右足ダイレクトで合わせたボールがノリッジのゴールマウスに吸い込まれ、チェルシーが幸先よく先制する。

スコアラーとしての台頭に期待がかかるエイブラハムが1stチャンスをゴールに結びつけたチェルシー。だが、このリードを早々に喪失する。6分、22分にプッキがボックス左深くから中央に折り返すと、ニアサイドのキャントウェルがプッシュ。ノリッジが早々にスコアをイーブンに戻してみせる。

嫌なムードが漂うチェルシーだが、ランパード監督の秘蔵っ子が輝く。17分、バイタルエリア中央のプリシッチがボックス左に動き出したマウントにパス。これを受けた流れからスピードを落とさず、ボックス中央にカットインしたマウントが右足で2試合連発となるゴールを決め、勝ち越しに成功する。

再びリードしたことで優勢な試合運びを見せたチェルシーだが、31分に牙を向く。やや高い位置を設定した最終ラインの背後に縦パスを通されると、裏を抜け出したプッキがボックス右からの右足シュートでGKケパの牙城を打ち破り、開幕3戦連発のゴール。ノリッジが再び追いついてみせる。

昇格組に不覚を取るわけにはいかないチェルシーは、イーブンで迎えた後半の頭からより攻勢に出て、積極的にシュートを放っていく展開に。そうしたなかで、61分にマウントのタメから攻め上がったエメルソン・パルミエリが強烈なシュートで相手のゴールを強襲したが、これもゴールに繋がらない。

それでも、攻撃の主導権を握り続けるチェルシーは68分、エイブラハムがこの試合2ゴール目。バイタルエリア中央でコバチッチから縦パスを受けると、対面の相手DFと駆け引きしながら右足を振り抜く。相手DFの股下を抜けてゴール左に突き刺さり、チェルシーがこの試合3度目のリードを手にする。

72分にゴッドフリーにヘディングシュートを許したチェルシーだが、クロスバーに助けられて難を逃れると、75分にエイブラハムを下げてジルーを投入。その3分後にズマがゴールネットを揺らしたが、ジルーがキーパーチャージの判定を受けてしまい、追加点とはならない。

その後、連勝を狙うノリッジが81分に3枚替えを施してきたことで、やや攻撃の勢いがトーンダウンしたチェルシーだが、ウィリアンやマルコス・アロンソを投入するなかで最後まで1点のリードを保ち続けて逃げ切り。プレミアリーグ3試合目にしてランパード体制初白星を手にした。

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