誰しも、生きていると一度や二度は挫折が訪れる。しかし、中には「学歴」という要素に重きを置きすぎたせいで、想像以上にダメージを受けてしまう人もいるようだ。
女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」のあるトピックが注目を集めている。
■「仕事ができない高学歴」だと気づく
関西の国立大学を卒業し、大手企業に入社したという、投稿者の女性。大学の友人たちがみな総合職を志望していたため、彼女も同じように総合職として入社したが、コミュニケーションが得意なほうではなかったこともあり、会社に馴染めず。
「自分の無能さに泣いてばかり」な日々が続き、3年の勤務の末に心を病んで退職することになったという。
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■活躍する友人たちには相談できず
投稿者が挫折を味わったのは、学生時代が比較的うまくいっていたことも影響していたようで、「自分の思うように人生を送れていた分、ここまで落ちてしまった自分を受け入れられなかった」と分析する。また、大学の友人たちは多方面で活躍しており、相談できなかったとも綴った。
そして、他のネットユーザーに対し、「高学歴でも思い描いていた人生を歩めていない方のお話を聞きたいです」と投げかけたのだった。
■「社会が怖い」「仕事は向き不向き」
この投稿に対し、同じように自身のことを「仕事ができない高学歴」と捉える人たちから、共感の声が寄せられた。
「勉強というかテストが得意なだけで、人間関係や仕事は壊滅的です。こういう人多いんじゃないかな?」
「私も国立大出て社会に出て全力で働いて心病んで退職。専業主婦です。もう社会がほんとに怖い」
「高学歴の人はコツコツ勉強する努力家の人が多いと思う。総合職はバイタリティーや体力ある人や冷たいってくらい合理的な人の方が向いてたりするから単に向き不向きだと思うよ」
「仕事にはやはり向き不向きがあるから、向いている仕事が見つかると良いね。でもその仕事を実際にやってみないと向いているか否かわからないのが嫌だね」
「頑張った証の高学歴なんだから、無能だなんて責めなくていいですよ。お体は大事にして、自分のペースで、時には休憩しながら歩んでください」
その一方で「仕事には向き不向きがある」と言った声や、「高学歴は頑張った証拠」などのフォローの声も。
■仕事の能力と学歴は比例する?
それまでの人生が順調だった分、大きな挫折を味わってしまった投稿者の女性。学歴に自信を持っていたのも影響しているのかもしれない。
ちなみに、しらべぇ編集部は、全国20代~60代の働く男女649名を対象に「仕事の能力は学歴と比例すると思う」かどうかの調査を実施したところ、男女ともに約8割の人が「仕事の能力と学歴は比例しない」と回答した。
コメント欄でも寄せられていたように、一口に仕事と言ってもさまざまな業態・職種がある。自分の能力を最大限に発揮できる仕事につくことが、仕事ができるようになる第一歩ではないだろうか。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代の男女1,332名(有効回答数)
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