現在起こっている、ブラジルのアマゾンでの大規模火災。8月22日にタレントのブルゾンちえみさんが、そして23日にはタレントのローラさんがそれぞれ、ツイッターやインスタグラムで写真とともに無関心への警鐘を鳴らしたことが話題となっています。

ブルゾンさんは、『3週間経ってもアマゾン雨林の火災がおさまらない。地球全体の約20%の酸素がここから出されている。直接的に、今すぐ私たちに影響はないかもしれないが、間接的に、必ず、地球全体に、影響を及ぼす災害だ』と力強く言及。

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昨日はとてもショックをうけました。今ブラジルでは、大規模な山火事が3週間続いています。なのにこの件はほとんどのメディアが取り上げていません。アマゾンの森林は地球の20パーセントの酸素を生み10パーセント近くの生き物が生息しています。毎日ニューヨークシティの大きさの森が地球から消えています。森が無くなることで地球温暖化はさらに加速し、これから様々な問題が発生します。私たちが何を食べるか、選ぶかで私たちの未来が決まります。みんなでこの事をリポストをしてシェアしましょう #PrayForAmazonia I am very shocked that the Brazilian forest has been burning for 3 weeks now and there has been very little media coverage on this devastation. Brazil’s forest, the largest forest in the world, provides 20% of the earth’s breathing capacity. Research shows that the Brazilian forest is home to 10% of the world’s species and it contains 80,000 different plants. Everyday a forest area, the size of New York City, is lost. The land is then used to produce items to meet human demands, such as livestock farms, Palm oil, etc . What we eat, buy or do is vital to our future environment. Please share with others about what is happening to our planet and what is happening to the Amazon Forest

ROLA

同じくローラさんも、『今ブラジルでは、大規模な山火事が3週間続いています。なのにこの件はほとんどのメディアが取り上げていません。アマゾンはこれまでに全体の約80パーセント近くの森林が人の手によって消されています。アマゾンの森林は地球の20パーセントの酸素を生み10パーセント近くの生き物が生息しています』と、コメントしています。

その影響力はすさまじく、ローラさんの投稿は33万以上の「いいね!」がつき、「こういう情報を伝えて下さり、ありがとうございます! 特に、3枚目の写真は、悲痛さがとても伝わって来ました」など、ローラさんが同時にポストした動物の写真へも関心が寄せられていました。

それがこちらです。

2人がポストしたのは同じ写真で、22日には米俳優のレオナルド・ディカプリオがインスタグラムでポストし、375万以上の「いいね!」を集めた画像であると同時に、仏マクロン大統領がポストしたものでした。

しかしこの写真について、『マクロン大統領アマゾン火災の危機を訴えましたが、投稿したのは今回の火災でなく10年以上前の古い写真だったようです。関係無い写真で危機感を煽ったフェイクニュースと批判されかねません。スタッフの誰が投稿したにせよ、注意不足でしょう』と注意喚起するツイートが投稿されたのです。

フランスのwebサイト「リベラシオン」によると、マクロン大統領がポストしたのは【16年前に亡くなった写真家が撮影した写真】とし、2012年にはネット上で確認されたものだとしています。

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同じくAFP通信も8月23日に【検証:アマゾン火災、無関係の写真がネットの怒りあおる】と報じ、無関係の写真のひとつとして、【シェア件数が特に多かった写真の一つに、息絶えたように見える赤ちゃんを抱くサルの写真がある。だが、この写真は2017年にインド人のカメラマン、アビナッシュ・ロディー(Avinash Lodhi)氏がジャバルプル(Jabalpur)で撮影したもの】と解説。ローラさんが投稿した猿の写真と一致することがわかります。

APF通信は他にも古い写真をあげて撮影時期などを解説。これにはツイッターで「アマゾンの森林火災、どれが本物でどれがデマかもわからん」「アマゾンの火災が気掛かりですが、デマの映像なども多いみたいなので引用しにくい」と困惑するユーザーがちらほら。

なかには、アマゾンの惨状を伝える善意のツイートがあり、

彼の元には「情報ありがとうございます。大変なことになっていますね。ただ(中略)今回の火災と関係のないものがあるようです。誰にでも関わることで正しいことを伝えるツイートですからこういうことも一緒に広まって欲しいと思います」とのコメントが寄せられ、それに対して彼は「SNSをやる以上そこも気をつけないといけないところですね。情報共有ありがとうございます」とレスポンスしていますが、AFPの記事と照らし合わせると、まさに関係のない写真だったのです。

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同様に、「アマゾンの80%は燃えていません! 火災の発生件数が前年比80%増です。(中略)発信はいい事。だけど、フェイクニュースで人を煽るのは良くない!」とのツイートについた写真は、AFPの記事に“古い写真”として指摘があったものでした。

「有名人が発信すると無条件に信じてしまうのが人の性ですが、ローラさんの場合、おそらく関係者のほとんどは“これ、本当かな?”と懐疑的に見ています。彼女は昔からセレブの発信を条件反射的に鵜呑みにする癖があり、中身を精査しないところがあります。以前、雑誌撮影時に『ローラオーガニックのものしか受け付けない』とのお達しがあったことで、スタッフが有機栽培のケータリングを探し奔走。しかしのちに事務所関係者から『実際にオーガニックじゃなくても、それっぽければなんでも大丈夫』と言われた……という話もありますしね」(週刊誌記者)

アマゾンで森林火災が起こっていることは事実ですが、特に影響力のある有名人は、明確なソースが判明してから拡散を考えていただくか、『※写真はイメージです』の一文を添えてほしいものです。(文◎じゅる王)

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