アルピーヌA110 S
好評をもって迎えられたA110に続いて、わずかに速く、わずかにパフォーマンスを向上させたモデルをアルピーヌが創り出すというのは必然であり、A110 Sは今後数カ月のうちにショールームに姿を現すことになる。
50ps引き上げられ292psに増したパワーと若干の軽量化、シャシーセッティングの変更というやり方は、A110のステアリングを握ったことのあるほぼすべてのひとびとが称賛したこのクルマのフォーマットを、さらに磨き上げたものとなる。
11月には5万7590ポンド(752万円)のプライスタグを掲げて登場する予定だが、オプションを選択すれば、その金額ははるかに高額なものになるだろう。
アストン マーティン・ラピードE
アストン初のEVは、将来に対する試金石として登場するラピードの限定モデルとなる。
この高級サルーンのEVバージョンはわずか155台のみが生産される予定であり、いま価格が公開されないまま受注が進められている。
アストンでは、ラピードEのリアアクスルに取り付けられた2基の電気モーターが発揮するパワーは611ps以上に達するとしており、フロントとリアアクスル上にそれぞれモーターを配置し、四輪を駆動するライバルのテスラ・モデルSとは異なるセットアップとなる。
ラピードEが積む2基のモーターは96.9kg-mを越えるトルクを発揮しており、その0-97km/h加速はスタンダードなラピードSとほぼ変わらない4.0秒以下を達成しているという。
このクルマの開発にあたって重視したのは、「再現可能なパフォーマンス」だとアストンでは話しており、つまり、その加速性能目標はバッテリーやモーターがオーバーヒートすることなく、何度でも達成することが出来るものだということであり、249km/hという最高速も約10分間継続可能だという。
情報筋によれば、ラピードEの車重は内燃機関を積んだモデルとほぼ変わらないという。
アウディQ3スポーツバック
アウディでは、スタイルという名のもとに実用性を犠牲にした成長著しいニッチなSUV市場向けに、年内によりクーペ風のボディを持つQ3のバリエーションモデルを英国へと上陸させる予定だ。
このクルマの中味はQ3そのものであり、同じエンジンとシャシー、メカニカルコンポーネントに加え、使用されるテクノロジーもまったく同一のものとなるが、リア空間とトランクスペースがやや削減されているにもかかわらず、スタンダードなモデルよりもやや高額なプライスタグを掲げて登場することになる。
つまり、その価格上昇分は、このクルマの魅力に対するものだということだ。
ベントレー・フライングスパー
2019年、ベントレーはより個性的なラグジュアリーサルーンとして、4ドアのフライングスパーを復活させているが、このクルマはクルーおけるEV化が始まる前に登場する最後のベントレーとなる。
その深い繋がりにもかかわらず、このクルマは単なる4ドアのコンチネンタルGTなどではなく、独自の魅力を備えてメルセデス・マイバッハのライバルとなるべく登場している。
発売当初にラインナップされるのは635psを発揮するW12エンジンを積んだモデルとなるが、さらにパフォーマンスを高めたスピードというモデルの存在も確認されている。
V8とV6プラグインハイブリッドモデルを搭載したモデルも登場する予定だ。
BMW M8
新8シリーズの頂点に君臨すべきホットモデル、M8の登場が年内に予定されている。
クーペとカブリオレ、さらには(ついに)4ドアのグランクーペのボディスタイルが選択可能なM8は、アウディRS7スポーツバックからポルシェ911といったモデルに戦いを挑むことになる。
改良されたBMW製4.4Lツインターボエンジンを積んで、まずはフラッグシップモデルのコンペティションが登場する予定であり、625psを発揮するこのエンジンによって、クーペボディであれば3.2秒の0-100kmh加速を達成している。
より安価なプライスタグを掲げ、より控え目なルックスをしたスタンダードモデルもすぐに登場する予定であり、そのパワーは609psを下回ると予想されている。
BMW X6
実質的には、スタイルを優先してキャビンスペースを犠牲にしたBMW X5とも言える新型X6は、2018年登場の4代目X5をベースとしたモデルだ。
プラットフォームとエンジン、さらには使われている技術もX5と共通だが、そのクーペ風のスタイリングのために7シーターモデルは選択することができない。
メルセデス・ベンツGLEクーペのライバルとなるX6では、エントリーモデルのxDrive 30dディーゼルとxDrive 40iガソリンから、トップモデルとなるクアッドターボエンジンを積んだM50dディーゼルと530psを発揮するガソリンモデルのM50iまで、幅広い選択肢が用意されている。
ようやく45eプラグインハイブリッドもラインナップされており、ごくわずかなEVモードでの航続距離とカンパニーカーとして望ましい税率を確保している。
さらに、609psを発揮するV8を積んで、この2tもの巨漢SUVに驚異的な加速性能を与えることを可能した、トップグレードのX6 Mもほどなく登場する予定だ。
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