超学歴社会と言われる中国と韓国。激しい受験戦争のため、宿題が多く睡眠時間を削る子どもいて、大きな負担になっていることが問題視されている。それは夏休みの過ごし方にも影響を与えているようだ。中国メディアの今日頭条は21日、「日本と中国と韓国の子どもたちの夏休みを比較」する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の夏休みについて紹介。丸々2カ月ある夏休みは、毎日が塾や習い事で埋められる子どもも珍しくはないという。ある子どもは、塾の休みも学校の宿題をしなければならないので、自由になる時間は全くないそうだ。こうしてみると、教育熱心な親が子どものスケジュールを埋めたがっているのが中国と言えるだろう。

 韓国の夏休みついて記事は、約1カ月と3カ国のなかでは最も短く、韓国ドラマのとおりで夏は塾三昧なばかりか、その勉強量は「中国の比ではない」と伝えた。短い休みの間に塾に行く子どもは「90%」を占めると記事は紹介。夏の間に新学期の内容を先取りすることで他人を引き離したいようだが、90%の子どもが塾に行くのなら、行かない子どもが遅れを取ってしまうことになりそうだ。

 最後に日本の夏休みについて紹介。1―2カ月の夏休みとしているが、これは地域によって長さが違うためだろう。「日本の子どもたちは中国、韓国と比べて最も気楽で、ずっと楽しく過ごす」と伝えた。日本の子どもたちにとって、夏休みは楽しい長期休暇であり、「日本の学校の宿題は多くなく、数日で終わる程度」と紹介。残りの時間は好きなことをして過ごすと伝えた。

 以前のゆとり教育もあって、日本は子どもの学習負担が少ないのだろう。記事は、日本の教育では「社会実践」を重視していると紹介。宿題にも自由研究があり、テーマも子ども自身が決めるが、難しさよりも興味のあるものを選ばせることに感心しているようだ。どの子どもも驚くほどレベルが高く、観察力や想像力を伸ばし、手先を動かすこの自由研究を「非常に意義がある」と称賛している。

 もっとも、日本でも塾に行く子どもも少なくなく、家庭によってさまざまと言えるだろう。しかし、中国や韓国と比べれば日本の子どもは自由な時間が多く、各自の興味を尊重していることが分かる。子どもらしい夏休みを過ごせる日本の子どもたちは、幸せだと言って良さそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日中韓の子どもたち、もっとも気楽な「夏休み」を過ごせるのは? =中国メディア