ニュース・博識甲子園

24日、東京・渋谷で日本クイズ協会主催による全国の高校生を対象にしたクイズ大会『ニュース・博識甲子園』が開催された。スマートニュースとZ会が協賛するこの大会は、昨年に引き続いて今年が2回目となる。

■全国大会進出は8校

7月15日に全国8会場で開かれた予選には、103校(182チーム)・572名が参加。150問・200点のペーパークイズを解き、1チーム3名の合計点で上位8校が全国大会に進出した。

予選1位は合計387点で、三重県の桜丘高校。

ニュース・博識甲子園/桜丘高校

双子の東兄弟は、『高校生クイズ』でも優勝している強豪だ。

桜丘高校

予選2位(合計377点)の栄東高校(埼玉県)は、昨年の優勝校。

ニュース・博識甲子園/栄東高等学校

リーダーの安達くんは、昨年の決勝で開成高校との死闘を制し、最終問題に見事正解している。

予選3位(合計374点)の松本深志高校(長野県)も、昨年に続いての出場。

ニュース・博識甲子園/松本深志高校

メンバー全員が予選で120点を超えている、バランスの取れたチームだ。

予選4位(合計371点)の仙台第二高校も、連続出場。しかも、昨年と全く同一メンバーでの挑戦となる。

ニュース・博識甲子園/仙台第二高等学校

2年生の川嶋くんは、個人での予選成績2位(148点)。また、唯一の男女混合チームでもある。

仙台第二高校

予選5位(合計368点)は、兵庫県の超進学校として有名な灘高校。

ニュース・博識甲子園/灘高校

予選で個人4位のリーダー石川くんが、チームを牽引する。

灘高校

予選6位(合計366点)は、大阪星光学院高校。こちらも初出場ながら、進学校として知られている。

ニュース・博識甲子園/大阪星光学院

「公民」「歴史」「科学1(物理・化学)」に強みがあるようだ。1年生を含むチームは、この大阪星光のみである。

大阪星光学院

予選7位(合計361点)は、神奈川県から横浜翠嵐高校。

ニュース・博識甲子園/横浜翠嵐高校

県立高校ながら、県下有数の進学校のひとつ。初出場ではあるが、活躍が期待される。

横浜翠嵐高校

予選8位(合計355点)も、県立高校。愛知県代表の旭丘高校だ。

ニュース・博識甲子園/旭丘高校

予選成績では差があるものの、早押しクイズ中心の全国大会でジャイアントキリングを果たせるだろうか。

旭丘高校

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■1回戦は勝ち抜け早押しクイズ

TBSの小林廣輝アナウンサー・クイズ作家の日高大介氏の司会で始まった準々決勝は、先鋒・副将・大将の順で行う勝ち抜け早押しクイズ。昨年の優勝校で予選2位の栄東が1位通過。

栄東高校

1点差の2位で松本深志が抜け、初出場の大阪星光が3位、連続出場の仙台第二が4位にすべり込んだ。

ニュース・博識甲子園

高校生クイズ』連覇の桜丘高校は、惜しくもここで姿を消す。関西の名門・灘も同じく3点差で涙を飲んだ。

■準決勝のボードクイズも激戦に

ニュース・博識甲子園

4校による準決勝は、早押しではなくボードクイズ。「準決勝になってから自分もチームも流れがよくなった」と答える木村くん擁する大阪星光が1位抜けを果たす。

大阪星光学院

しかし、2位は仙台第二と松本深志が同点でサドンデスに。サドンデス用に作られたボードクイズ6問を消化しても決着がつかず、早押しに切り替わった1問目を川嶋くんが正解して、仙台第二が決勝に進出。

死闘を繰り広げた松本深志・楠くんと仙台第二・川嶋くんは、熱い握手を交わした。

ニュース・博識甲子園

■決勝早押しクイズの結果は…

ニュース・博識甲子園

決勝戦は、大阪星光学院と仙台第二のメンバー全員が参加するノルマ制早押しクイズ。5問正解したら勝ち抜けで、全員が抜けないと勝つことができない。

予選成績が個人2位の川嶋くんがまず勝ち抜けた仙台第二がリードする展開に。仙台第二は、唯一の女性参加者・両方さんも4ポイントでリーチをかける。

仙台第二高校

一方、1〜3年生を揃えたバランスの大阪星光学院は、次第に追い上げ、3名全員が4ポイントでリーチ

大阪星光学院

最後は、大阪星光の1年生・三好くんと、仙台第二3年生の鄭くんとの一騎打ちとなり、鄭くんが誤答した問題に三好くんが落ち着いて正解し、初の栄冠を手に入れた。

ニュース・博識甲子園

■「学校を代表する初の栄冠」

ニュース・博識甲子園

優勝した大阪星光学院高校のメンバーに話を聞いた。3年生の木村くんは、現在受験勉強の真っただ中。クイズは今年のゴールデンウィークでお休みしているが、今回は参戦した。準々決勝では、久々すぎて指がうまく動かなかったと語る。

過去に大会優勝経験はあるが、「学校の名前を背負って優勝」というのは初めて。

クイズ研究会の中では急ごしらえのチームだが、理系が徳井な山川くん、3年生で受験勉強の知識も積んだ木村くん、コンピュータ関連やアニメ・ゲームなどにも強い三好くんと、結果的にはバランスのよいメンバーとなった。

■小林アナ「クイズはスポーツ」を実感

TBS小林廣輝アナ・日高大介

実況を務めた小林アナは、自身が学生時代にサッカーに打ち込んでいたことにも触れながら、「高校生たちの戦いを初めて見て、チームワーク、体力、メンタル、どの面でも完全にスポーツだと感じた」と語った。

答えられなかったメンバーを励まし、助け合い、感謝を述べる姿にも心打たれたという。解説の日高氏は、「昨年と比較して関東ではな地域の高校が上がってきたので、まだ見ぬチームの活躍が楽しみ」と、今後に期待を寄せた。

高校生たちの熱戦は、9月からParaviで放送予定だ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

高校生のクイズ最強チームが決まる 『ニュース・博識甲子園』栄冠は大阪星光学院に