近年、中国人女性の間で高まっていた韓流の熱が冷めつつあるという。中国メディアの今日頭条は22日、「韓国旅行の主力であった中国人女性の熱は冷めた」としながらも、「ベトナム人女性が後に続いている」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、「この10年間で韓国を訪れる旅行客は飛躍的に増加し、その大半が中国と日本の若い女性たちであった」と指摘。韓国文化観光研究院の調査によると「2009年から18年の間に韓国を訪れた外国旅行客は大幅に増加したが、中国からの訪問客が最多だった」と紹介。

 また、中国人旅行客の男女比を見ると、女性の割合が約6割で、特に20代から30代までの若者が最も多かったことから、「2000年頃から中国で流行した韓流ドラマが中国人女性の行動に大きな影響を及ぼし、韓国から発信される美容やファッションが中国でもトレンドになった」と指摘。一時は中国の街中でハングル文字の看板や商品を目にすることも多かったことを紹介した。

 日本でも韓流ブームの再来に伴い、韓国のコスメやファッション、グルメが再び人気となったが、「中国人女性の韓国熱は大きな経済効果をもたらした」と指摘し、16年に中国人が韓国で消費した金額は1人当たり213ウォン(約18万7550円)で、日本人の6倍に達したと主張した。

 しかし、17年の高高度防衛ミサイルTHAADサード)問題で状況は一変し、「19年の春節休暇の旅行先トップ10に韓国は入らなかった」とし、中国人女性の韓国熱が冷え切ってしまったと大きな変化を指摘した。

 そこに現れたのが、ベトナム人女性で「現在ソウルの美容整形で主力客がベトナム人女性であり、病院側はベトナム語通訳者を急募し、院内ではベトナムの曲が流れ、病院食はベトナム料理を準備する」など、韓国では中国に続く市場としてベトナムに期待する声が高まっていると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人女性の韓流ブームは冷めつつある、だが「ベトナム人女性が後に続いている」=中国