(taa22/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

サービスに対する過剰な要求を行なう人のことをクレーマーと呼ぶ。社会的にもその問題性が認知され、白い目で見られることも多いが、もし家族にそんな人がいたらどんな気分なのか。

女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」のあるトピックが注目を集めている。

■クレーマー歴10年の父親

父親がクレーマー体質だと語る投稿者の女性。たとえば、購入後5年ほど経った家電が壊れた際に「不良品を売り付けたんじゃないのか!?」と電話で怒鳴りつけたり、混雑しているファミレスで注文した料理が来ないことに激高。

不機嫌丸出しの態度で「まだなのか!」と問い詰めるなどの行動をとるという。なお、父親がクレーマーとなった理由を、投稿者は彼が強固に持っている「舐められたら終わり」という思いだと分析する。

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■ずっと謝り続けることに

そんな父親に対し、投稿者はずっと「いい加減にしろ!」と毎回その場で強く止めているものの、実子のせいか聞く耳は持たず。その結果、父が暴走して怒鳴りつけた店員さんに対し、謝り倒す日々が10年以上続いているという。

投稿者自身、接客業の経験を持つため、「クレームがどれだけ精神を削るのか、少しではありますがわかっているつもりです」とコメント。

そのうえで「だからこそ、身内であってもクレーマーは許せませんし、自分のやっていることは訴えられるほど重たいことなのだと自覚させたい」と述べ、どうすべきか他のネットユーザーに尋ねたのだった。

■「家の外に出さないで」と厳しい声

10年以上、クレーマーな父親に振り回され続けられながらも、諦めずに彼を変えようとしている投稿者。しかし、そんな思いとは裏腹に、他のネットユーザーからは同情以上に父親を非難する声が多く寄せられることに。

「ただ、誰であっても主さんが一生その後始末をする必要はないと思う。できれば実家を出たいぐらいだよね」

「家の外に出さないでください。買い物は全てネットで注文して、クレーマー家族以外が宅配の受け取りをしてください」

「クレーム対処するの本当に辛いですよ。 家族がいるならキツく注意してほしい。クレーム受けたスタッフ皆、裏で泣いてます。 私も何度クレーマーに泣かされたことか。 精神的にも辛く、仕事に行きたくなくなった。結局転職したけど。理不尽だもん」

また、一方では「今更変われないと思う」「うちの妹がそれ。もう縁を切った」などの声も。クレーマーは自分のことをクレーマーだと思っていない……というのはよく聞く話だが、だからこそ現実的に判断したうえで、縁を切ることを選択した人もいるようだ。

■4分の3が「日本はクレーマー天国」

店頭で声を荒げる存在は、店側にとって迷惑な存在でしかない。しかし、商売のことを考えると「はやく静かになってもらう」ことを優先するため、結果的に対応にあたった店員たちが涙を飲むことも多い。

なお、しらべぇ編集部が以前、全国20〜60代の男女1,344名を対象に調査したところ、全体の75.9%が「日本はクレーマー天国になっていると思う」と回答している。

クレーマー

店員たちを困らせ、精神を消耗させるクレーマーたち。しかし、一方でクレーマーの家族もまた、辛い思いをしているようだ。

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(文/しらべぇ編集部・倉本薫子

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年8月31日~2018年9月3日
対象:全国20代~60代の男女1,344名 (有効回答数)

クレーマーな父親に苦しむ女性 10年以上も側で注意し続けたが…