「だまされたと思って一回ステージ見てみ~?」

【写真を見る】大観衆の前でも「SUPER DUPER」のかわいらしい振り付けがさえわたる!

そんな某人気俳優のような言い方はしていないかもしれないが、某雑誌の編集者であり、無類のアイドルファンのK氏を強引に誘い、東京パフォーマンスドールステージへ。

20分ながら彼女たちの圧倒的パフォーマンスに、キウイステージが終わる頃には「次、どこのステージで会えますか?」と、すっかりとりこの様子。ふっ、何とも誇らしい。

アイドルフェス「@JAM EXPO 2019」が8月25日神奈川横浜アリーナで開催され、6人組ガールグループ・東京パフォーマンスドール(通称:TPD)がキウイステージストロベリーステージ(メインステージ)、そして派生ユニット・赤の流星がピーチステージトークステージに登場。TPDのステージのみを見に来たTPD班が、@JAMステージリポートする。

大勢の観客が詰め掛けたキウイステージに、「TPDといえば!」の白を基調とした衣装で登場した6人。

前日「ライオン・キング」を見たばかりで力強さも増した(?)リーダー・高嶋菜七の「@JAM EXPO 2019キウイステージ! 皆さん今日は1日楽しんでいきましょう!」という豪快なあおりから、1曲目は高嶋の冒頭の歌い出しで既に“心配ない”「Hey, Girls!」から。

メイン以外のステージは通路に設置されたステージばかり、という前出K氏の事前情報があったから、驚きを隠せなかったのたが、キウイステージは普段ワンマンライブをやる場所並み、集客的にはそれ以上かも?という規模で、度肝を抜かれた。

やっぱり彼女たちのフォーメーションダンスや伸びやかなボーカルは大きいステージでこそ映える。

ゆったり見られる後方では、本気のダンスでTPDにエールを送る若者の姿も。

それにしても1曲目からとにかく楽しそうなTPDメンバーたち。次に何を持ってくるかと思ったら、高速ダンスナンバーの「Jumpin' Up!」とな。もうこの時点で「パフォーマンスが良ければみんな付いてきてくれるでしょ?」という無言の圧がステージからヒシヒシと伝わってくる。

あかりの疾走感あふれる歌い出しから、有無を言わさぬバッキバキのダンス。彼女たちの後のグループが目当てと思われるTシャツファンですら「マジか…」と衝撃を受けた表情を浮かべていたのが、痛快だった。

うんうん、TPDのパフォーマンスはすんごいんです。

普通ならこの辺で一息入れる系の曲にいってもおかしくないのだが、続いてあの強めのイントロが流れ出し、メンバーみんなの表情がフッと消える。そう、3曲目は「TIME」だ。

いやはや、合計20分のフェスステージでここまでエモい曲を畳み掛けるかね…。ほれてまうやろ。

もう遅いか。

それでもアイドルフェスだけに、時折お互いに目が合ってほほ笑むあたり、カッコイイながらも“アイドル感”を忘れない部分もあり、カッコかわいいステージを繰り広げる。

終盤、高嶋を片手で後ろから起こす上西星来のクールな表情にゾクゾクが抑えられないまま曲が終わると、自称・最年少メンバー(?)の脇が「@JAM EXPO、皆さん楽しんでますか~? 最後までTPDと楽しい時間を過ごしましょう!! I・N・G!」と呼び掛け、「気持ちはING -Rearranged ver.-」へ。

なるほど、ここでリアレンジ曲を持ってきたか。圧巻のステージ一方通行に魅了するのではなく、TPDファミリー(ファン)と一緒にこのステージを楽しみたい、という思いが表情からも伝わってきた。

大体20分のフェスステージだと4曲か多くて5曲が妥当らしいのだが、TPDの場合は次の5曲目「SUPER DUPER」でもこれで終わり、という素振りを一切見せない。

親しみやすいダンスが特徴的な楽曲だけに、この曲ではこれまで以上にその場で踊るファンが多かった印象だ。もうスタッフさんにあきれられてもいいから取材エリアで一緒に踊ろうか、と思うほどの盛り上がり。

まあ体は踊らなくても心は躍りっ放しだが。(黙れ)

そんなことより、やはりソロ・ユニットの舞台やイベントもいいけど、6人そろった時のメンバーの本当に楽しそうなパフォーマンス、爆発力は何物にも代えがたい彼女たちの財産であり、最大の魅力だなと再確認。

2019年もまだ4カ月くらいあるし、どこかでぜひワンマンライブをやってほしいなあ。

と、考えているのもつかの間、TPDの“アクロバット美女”こと浜崎香帆が鍛えられた美腹筋をキラリと輝かせながら「さあ皆さん、この曲がラストです。一緒にタオル振り回して一緒に盛り上がっていきましょう~!」とノリノリのあおりとともに、「Are you with me??」で観衆がタオルをぶんぶん振り回す。

夏のアイドルフェスで聴くこの曲は格別だ。それに彼女たちが潔いのは、メンバー1人1人がいちいち自己紹介もしないこと。極限までライブパフォーマンスという名の“名刺”を、空間を共にした観客に渡せばそれでいい。そんな強さも感じた。

強烈な余韻を残したまま1ステージ目が終了。続いては、赤の流星の出番だ。

■ 完全なる異空間へ!

赤の流星はピーチステージに登場。通路に作られたステージということで、ファンはもちろん通りがかりのアイドルファンたちがいかに足を止めてくれるかが肝心だ。

そういう意味でも最高だなと思ったのが、1曲目に持ってきた「純愛90's -Rearranged ver.-」。先代TPD(原宿ジェンヌ)から歌い継がれる名曲で、ライブでも盛り上がりつつ“聞かせる”系の楽曲。

やっぱり何気なく歩いている人の足を止めるには、ダンスというより直接耳に入る楽曲(歌声)がモノを言うわけで、2人のハーモニーが際立つこの楽曲で、先制パンチお見舞いした格好だ。

それまでのピーチステージのかわいらしい流れとは一線を画す独特の世界観を持つ2人だけに、一気に会場の空気を流星のものにしていたのは見事というほかない。赤の流星はどのステージでも赤の流星なんだなとしみじみ思った。

2曲目はこちらもファンの多い楽曲「紅~beni~」。美しいハーモニーと情熱的な振り、きれいな2人が抱き合ってクルクル回るというのも珍しいのか、足を止めて「誰だろうこの子たち」と慌ててタイムテーブルをのぞく人もチラホラ。

2曲を終え、脇の「あらためまして私たち…」をきっかけに、2人で声をそろえて「赤の流星でーす!」とあいさつ

そして東京パフォーマンスドールの派生ユニットであること、TPDは1ステージを終えて次はストロベリーステージライブをすることを語った後、何度でも言うが個人的に大好物の「Into the Night~夜に落ちて~」へ。

思わず、メモを取るのもやめて「この曲いいだろ?」と通行人の表情をうかがってしまう、誰目線か分からない視点でこの曲を堪能させてもらった。

いやあ、いい。ワンマンじゃないアイドルフェスでこの曲を聴けたのもぜいたく極まりない。

あっという間にラストは、赤の流星の盛り上がり曲「Move On!」だ。

見る者を幸せにする脇の全開スマイルと、見る者を骨抜きにする上西のふんわり微笑…2つの流星が巡り合ったとき、例え横浜アリーナでも彼女たちのステージは赤の流星のワンマンライブ会場に変わる。

こちらも強烈な余韻を残したまま、2人はトークステージへ。

トークステージでは、これまでの@JAM×TPDの関わり方や、上西が@JAMナビゲーターをやってほしいというその場のファンの声を受けてのリアクション、そしてこういうアイドルフェスでのメンバーの過ごし方(ライブ以外の)などを2人が語った。

個人的には「楽屋でずっと台本を読んでる」という真面目なメンバーが誰なのか気になったが、恐らく黄色系の人なんだろうな…。あの人はいつも本番直前まで腹筋とかしてそうだからなあ。(ごめんなさい)

ストロベリーステージに登場!

さて、いよいよメインイベント。東京パフォーマンスドールinストロベリーステージだ。

個人的に@JAM EXPOは初参戦ということもあり、2014年のCDデビューから毎年@JAMに出ているTPDだが、ここでのステージを見るのは初めて。

ワクワクするとともに、こんなに大きなステージでみんないつも通りパフォーマンスができるかしら…と勝手に緊張しながら待っていると、おなじみの入場メロディーから、いきなりイントロなしのパワフル曲「HEART WAVES」で大暴れ。

高嶋の「@JAM EXPO 2019ストロベリーステージ! 今日はみんなを幸せにするぞ~!」という掛け声から、広いステージを長い手足を存分に生かした振り付けでダイナミックに歌い踊るTPD。

シャイボーイには面と向かって言えないが「もう十分幸せをもらっています」という思いをステージに向けて放ちながら、ステージ上のモニターで時折大写しになるメンバーそれぞれの充実した楽しそうな表情に、涙腺のウエーブがかなり波打ってしまっていた。

かなり遠めの距離からステージを見ていたので一挙手一投足はっきり見えた、と言えばうそになるが、いつも以上に振りも大きく、何より大勢の観客に少しでも自分たちのパフォーマンスを届けたいという思いは誰の目にもはっきり見えたはずだ。

続いても…攻めるねえ。2曲目はギターをかきならす姿がカッコいい「SURVIVAL!!」。ヘッドバンキングからのヘッドロールも物怖じせずに決めるメンバーたちの仕上がりっぷりで、完全に会場の空気を支配していた。

まだまだバキバキいくのかと思いきや、「私たちはかわいい曲もイケる口なのよ」と口元もキュートな櫻井紗季が言ったか言わないか、上西のもふっとした歌い出しのファンも多い「現状打破でLove you」を持ってきた。

じょにーの歌い出し評論家としては、個人的に2019年でも三本の指に入る歌い出しだったように思う。

このビッグステージで絶妙な加減でエモさをボーカルにのせてくるあたり、普段もふっとしていても実は只者ではないんだろうな。

2019年は春に「GirlsAward」の大舞台に立って堂々たるウオーキングを見せたじょにーのことだ、大舞台こそ燃えるのかもしれない。

さらに、最近ワンマンのたびに書いている気がしないでもないが、橘二葉のボーカルも“映え”ていた。

橘といえばダンス全般、特にパンキングやらせれば右に出る者はいないのは間違いないのだが、それだけじゃなく歌の方でも、TPDのボーカル2枚看板・ナナカホはうかうかしていられないんじゃないか。

そして「@JAM、皆さん盛り上がってますか~!」という浜崎の声から、TPDメンバーステージ中央に飛び出してきて会場のど真ん中エリアへ。

「次の曲は皆さんと一緒にできる振り付けです。頭の上で、ハートを作って、投げて、バンバンバンバン! これだけです。ぜひ皆さん、やってみてください」と、浜崎が振り付け考案者(脇と共作)らしく、幼児向け番組の“お姉さん”のように分かりやすく、優しく会場に呼び掛ける。

ほどなくして、高嶋の吐息交じりの「SUPER DUPER」が聞こえてきて、最新曲「SUPER DUPER」を披露する場面に。

大きいステージでも映えるモデルのような美女たちのかわいらしいダンスかわいいメロディーに引き付けられたのか、TPDファンじゃない人と思われる方々も見よう見まねで踊る姿が印象的だった。

踊ったら最後、好きが止まらなくなるぞ、と勝手に心配しながらステージ上で躍動するメンバーを誇らしくもちょっぴり涙もほろりとしながら見ていると、続いてはデビュー曲「BRAND NEW STORY」の軽快なイントロが流れてきた。

ここにきてのBNSはこんなにも破壊力があるものかと。こんなに広い会場でもちゃんとメンバーの名前を呼ぶコールが聞こえてきたのもファンパワーを感じたし、それだけ愛されるTPDの魅力にまたも誇らしさを覚えた。

アメージングなステージに心の中で大きな拍手を送っていると、またまたあっという間に最後の曲「RAISE YOUR HANDS」へ。

このステージでしっとり系の締めはないだろうなと思っていたが、最後の最後まで盛り上げる手を緩めないTPDメンバーたち。

曲中には「@JAM EXPO2019、TPD最高に楽しかったです! みんな本当にありがとう~!」という浜崎の心からの感謝の声がこだましつつ、手を挙げて踊るファン、通りすがりのアイドルファンストロベリーステージにずっといるファンなども巻き込んでの大団円

冒頭で触れたアイドルファンK氏も、最初はしぶしぶ見に来たはずなのに「次のワンマンはいつですか?」と興奮気味に聞いてくるほど、あっさり持っていかれていた。

くどいようだが彼女たちはライブで楽しそうに歌とダンスをしている姿が一番魅力的だし、何よりも美しい

“次のステージ”がいまだに発表されずやきもきしているファンの方もいるかとは思うが、ここまで大きいステージ素晴らしいライブが見せられるのだから、きっと近いうちに輝く姿を見せてくれることだろう。

こちらもいちファンとして、こういう大きいステージを“独り占め”してノンストップライブを繰り広げる姿が、早く見たい。

いや、この際大きいステージじゃなくても定期的にワンマンライブが見られたらそれだけでうれしいのだが…。

とにかく、全員美女という“奇跡の6人組”の今後をこれからも追い掛け続けたい。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流)

メインステージとなるストロベリーステージにCDデビュー年から連続出演中の東京パフォーマンスドール