スヌープ・ドッグにとって、売上枚数は二の次だという。音楽業界トップの売上を誇るアーティストの1人であるスヌープだが、アルバム売上枚数で自身を評価する価値観は持ち合わせていないそうだ。

ビルボードのインタビューで、音楽制作において今でも胸を躍らせてくれるものは何かと質問されたスヌープは次のように答えている。

「良い音楽が与えてくれるフィーリングを愛している。自分のものじゃなかったとしても、あの気持ちが大好きなんだ」
「でも、もしそれが俺のものだったら、より最高だ。俺がそれを成し遂げたってことだからね。過去には出来が良くないプロジェクトもあったけど、俺にとっては、あの気持ちを感じるものだった。俺にとっては、それだけが大事なんだ」
「800万枚売れようが、10万枚であろうが、それが2万2000枚や17枚でも俺には関係ない。そんなのどうでもいいだろ?フィーリングのためにやってないなら、間違った理由でやっているってことだ。金儲けや有名になるためにやるもんじゃないね。このゲーム基盤はそうやってできたんだじゃない」
「成功したり、大スターになった奴なら誰でもそうさ。奴らは、何をさておき、このフィーリングを愛してきたんだよ」と答えた。

そんなスヌープは、50歳という節目を迎えることを恐れていないと明かしている。90年代から2000年にかけてラップ音楽が旋風を巻き起こすまでは「50歳はミュージシャンとしては若かった」と説明するスヌープは、「ラップと共に年齢制限がやって来た。30歳以上は、歳をとり過ぎていてもう過去のものだという具合にね」 と続ける。

「でもだ。LL・クール・Jや、アイス・キューブウィル・スミスなどの多くのブラザー達が、その世界に入っていって、ラップ以外のことをして活動を多角化した。でもラップが彼らの基礎だ。俺もそうだね」
「俺にしたって、アイス・T やドクター・ドレーのようなOG(※オリジナル・ギャングスタ―の略称)だ。50歳でもカッコいい。奴らを見てると、俺だってそうなれるし、そのために何をやるべきか教えてくれる」