Credit:gemcutter3/Jordan Wilkins

Point

■プロの宝石職人Jordan Wilkins氏がInstagramにゲームのピクセル画像のような宝石を投稿

■こうした模様は宝石の上部と下部で交差するように縞模様のカットをすることで作られる

■このファセット(切子面)デザインは「Smithsonian Bar」または「opposed bar cuts」と呼ばれている

レゴブロックをゲームの中で再現したような大人気コンテンツ「Minecraft」では、ピクセルのブロックで様々なオブジェを作ることができます。

また映画『ピクセル』では、現実の世界がピクセル化して崩れていく映像が大迫力で描き出されていました。

ファミコン時代を思い出させるレトロなピクセル表現は、未だに多くの人を惹きつけるノスタルジックな魅力があります。

そんな、まるで電子の世界のオブジェが現実へと抜け出したような、不思議な宝石のカット方法をご存知でしょうか?

opposed bar cuts」という手法でカットされた宝石は、「Minecraft」で作ったオブジェのような、ちょっと変わった光の反射が楽しめます。

ここで取り上げている画像は、プロの宝石職人Jordan Wilkins氏が自身のInstagramに投稿したものです。氏のページでは、こうした美しくカットされた宝石の数々を見ることができます。

ピクセル化した宝石

粗いドット絵のようでいて美しいですね。この一風変わった宝石は、もともとは宝石職人Jeff Graham氏が考案したSmithsonian Bar」と呼ばれるファセット(切子面)デザインから作られています

それが何十年も掛けて様々なバリエーションを生み、宝石職人たちの間へ普及したのです。

Credit:UNITED STATES FACETERS GUILD

Smithsonian Bar」は、この様に宝石の上部と下部で垂直になるように縞模様のファセットを持たせたデザイン方法です。

これによって宝石を透過した光が、立体化したピクセルのような不思議な視覚効果を作り出します。

見れば見るほど、ドット絵みたいで不思議な宝石です。

こうしたデザインの宝石は、「opposed bar cuts」として宝石店でも取り扱っているようです。Minecraft大好きな恋人へのプレゼントに最適かもしれませんね。

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