日中韓外相会談のために北京を訪れていた河野太郎外相が、訪問中の様子を逐次ツイッターで紹介し、日中両国のネットユーザーから注目を集めた。中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では、河野外相が再び披露した「偽中国語」が話題となったようだ。

 日本の情報を紹介している個人の微博アカウントが23日、訪中時に河野外相が発したツイートの内容を紹介。ツイートの中には、22日のスケジュールをすべて漢字と一部アルファベットのみで書き込んだ「偽中国語ツイートもあったことを伝えている。

 紹介された河野外相の「偽中国語ツイートは、「八月二十二日日程。同行記者朝食懇談会、故宮博物院Digital故宮見学、故宮景福宮参観、李克強総理表敬、中国外交有識者昼食懇談会、荷造、帰国。」という内容だ。

 このツイートを見た中国のネットユーザーの多くは「貴方偽中国語本当上手」など、「偽中国語」返しでその内容を評価した。また「偽中国語でもだいたい意味が分かるのがやっぱりすごい」、「仮名を取っ払った日本語だよね」、「偽中国語って、中国の古文に似てる気がする」といったコメントを残している。

 一方で、「荷造」という言葉の意味を巡りで議論が起きた。「打ち間違いか」、「(発音が似ている)合照(記念撮影)の意味か」、「オランダ(中国語で「荷蘭」)製ってことか」などといった推測が飛び交ったが、日本語に明るいユーザーから「荷造り」という言葉が日本語にあると教えられ、納得したようだ。

 「荷」は現代の中国語では植物のハスを意味することがほとんどであり、「荷造」がすぐにどういう意味か理解できなかったとみられる。「荷造り」の意味を知ったあるユーザーからは「蓮の葉っぱはいろいろな物を包むのに使われてきた。そう考えると荷物という意味になるのも納得だ」という独自の解釈も飛び出していた。

 なお、河野外相は今年4月に訪中した際も「偽中国語ツイートをしており、中国のネット上で紹介されていた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

河野外相、再びツイッターの「偽中国語」で中国ネットを沸かせる