韓国による軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄により、さらなる悪化が見込まれる日韓関係。ここまで複雑になってしまったのはなぜなのだろうか。中国メディアの今日頭条は22日、韓国が「わざわざ自分から面倒を持ち込んでいる」と指摘、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事は、日韓間関係の摩擦においては、韓国の対応の悪さが目立つとしており、これまでこれといった有効な解決策を提示していないと指摘。していることと言えば、反日デモ、日本製品ボイコットばかりで、世界貿易機関WTO)への提訴も辞さないとしているが、結果が出るには時間がかかり「どうしようもない政策」と一刀両断した。

 そのうえでGSOMIA破棄という韓国政府の決定は、記事の中国人筆者から見れば「韓国は自ら泥沼に入り込んだ」も同然だというが、なぜこのような事態になってしまったのだろうか。記事は、「外交の悪さ」に尽きるとして、日本に評価されたこともある中国の外交と比較している。

 中国はかつて、安倍首相に「嫌な国だが外交はできる」と評価されたことがあると紹介。記事は中国の外交について、韓国と違い「反日感情を外交を切り離せる」と分析し、自国の国力、国際情勢などを冷静に判断し、最低ラインを越えなければ臨機応変に対応できるうまさがあると自賛した。

 この点、韓国は外交が上手ではなく、自身の国力や国際情勢を無視して日本に歯向かってしまったため、「泥沼」に入ってしまったと論じているが、端的に言えば、理性よりも感情的に行動しているからだといえるだろう。それで記事も「韓国もここまで強く出なければ日本も目をつぶってくれただろうに」とあきれ顔だ。

 ここまで泥沼にはまってしまった韓国は、抜け出すのが難しいはずだ。抜け出すにも早ければ早いほど良いはずだが、GSOMIAも破棄したばかりで解決はさらに遠くなりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

GSOMIAの破棄、「韓国は自ら泥沼に入り込んだ」=中国メディア