レオナルド・ディカプリオハリウッドの鬼才、クエンティン・タランティーノ監督が、8月30日(金)日本公開の最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のPRのために来日。26日に開催された来日記者会見に出席し、シャノンマッキントッシュプロデューサーと共に映画への熱い思いを語った。

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タランティーノ監督が執筆に5年の歳月を費やした本作は、初共演となるディカプリオとブラッド・ピット演じる落ち目の俳優とそのスタントマンの2人の友情と絆を軸に、1969年ハリウッド黄金時代の光と闇を描く。

「レヴェナント: 蘇えりし者」での2016年3月以来、3年5カ月ぶり11度目の来日となるディカプリオは「日本に戻ってこられて本当にうれしい。いつも温かい歓迎ぶりに感謝しています」と笑みを浮かべる。

今回、ディカプリオは役にひかれたそうで「1つのコインの表裏一体のような関係の2人が2日間でどう変わっていくのか、監督からバックグラウンドを全部聞かされていた。ブラッドもそうだったと思うけど、それが僕たちはこの映画をやりたいという気持ちにさせた」と告白。

また、タランティーノ監督はディカプリオとピットの起用理由を「2人がこのキャラクターたちにピッタリだから」と言い、「あと自分が選んだというよりも、彼らが僕のことを選んでくれた。

さまざまな企画からオファーされる2人が、自分のことを選んでくれたのはラッキーだった。レオとブラッド、この2人のキャスティングができたことは、世紀のクーデターだと思う」と笑顔を見せた。

ディカプリオはリックを演じるに当たってたくさんの俳優をリサーチしたそうで、「未知の世界に入り込んだ感じだった」と言い、「監督は映画マニア。ものすごい知識の宝庫で、いろんなものを紹介している。この映画はハリウッドという場所の祝福、お祭りだと思う」と断言。

続いて「私たちの愛した作品に貢献していた俳優たちの多くは忘れ去られていると思う。リサーチしたことで知らなかった人たちのことが分かった。時代とともにどんどん映画作りが変わっていく中で、ハリウッドは魔法のような世界だと思う。リサーチしたことは私にとって素晴らしい経験になりました」と感謝した。

また、劇中のストーリーにかけて「とんでもない奇跡が起きたことは?」という質問も。

タランティーノ監督は「9本も映画を作ることができた。たくさんの素晴らしい機会を与えられて、1人のアーティストとして映画を作られているのが、本当に幸運。そのことを忘れないようにしていきたい」と真摯(しんし)にコメント。

ディカプリオもタランティーノ監督に同意し、「この業界を知っているので、俳優業でいられるのがどれだけ大変か分かります。世界中からたくさんの人が夢を追い掛けてハリウッドにやってくるけど、なかなかその夢をかなえられないのが現状。

僕はラッキーにもL.A.で育ったので、学校に行ってオーディションに行けた。今仕事がある俳優であること、そして自分で選択肢があるのが俳優として奇跡だと思うし、それに本当に感謝している」と思いを明かした。(ザテレビジョン・取材・文・撮影=TAKAMI)

クエンティン・タランティーノとレオナルド・ディカプリオ(写真左から)が来日記者会見に登場!