ヴェローナとの開幕戦でフル出場デビュー

 今夏、セリエAのボローニャに加入した日本代表DF冨安健洋が、25日のリーグ開幕戦、エラス・ヴェローナ戦でデビューを飾った。1-1に終わった敵地での一戦でフル出場。右サイドバックで出場した冨安は、攻守において圧倒的な“数字”を残し、存在感を示した。データ分析会社「オプタ」が伝えている。

 背番号14の冨安は右サイドバックで出場。ボローニャは前半13分、ロングボールにFWリカルド・オルソリーニが抜け出したところで、ペナルティーエリア内でヴェローナのMFパベル・ダヴィドビッチに倒された。このPKをFW二コラ・サンソーネが同15分に決め、ボローニャは先制。だが、同37分に追いつかれ、後半から攻撃のギアを上げた。冨安も物怖じすることなくボールを受けて攻撃に参加。華麗なパスを何度も披露した。

 データ分析会社「オプタ」によると、この試合で冨安はタッチ数116回、パス89本、敵陣パス70本で両チーム最多を記録。また、タッチ数と敵陣パスは、1試合(インテルveUSレッチェ)が未消化ながら開幕節でリーグ最多となっている。また敵陣パス成功率は91.4%で同パスを40本以上記録した選手の中ではリーグベスト。まさに数字でも示した“最高”のデビューとなった。

 日本代表のセンターバックとして森保一監督が信頼を寄せる20歳。右サイドバックにも果敢に挑戦しながら、“守備の国”イタリアでは力強さだけではなく、攻撃センスもより一層磨かれているようだ。(Football ZONE web編集部)

冨安健洋が新天地ボローニャでデビュー【写真:Getty Images】