ローマは26日、トリノのカメルーン代表DFニコラ・エンクル(29)の獲得交渉を巡るトリノのウルバノ・カイロ会長の発言に関する一連の報道に対して公式声明を発表した。

今夏の移籍市場締め切りまでにセンターバック獲得を最優先事項としているローマだが、ここまで獲得リストに挙がっていたターゲットの獲得が難航。その中で、先週に入ってスポーツ・ディレクター(SD)を務めるジャンルカ・ペトラーキ氏の古巣トリノの主力であるエンクル獲得の噂が出ていた。

そのエンクルに関してトリノのカイロ会長、ワルテル・マッツァーリ監督は25日のセリエA開幕節サッスオーロ戦後にエンクルの招集外の理由に関して、同選手がローマ行きを望み、プレーに身が入らず、プレーを拒否しているとの主張を展開していた。

とりわけ、カイロ会長は2年の契約を残すエンクルに対して、保有元の自分たちの許可を得ずにローマが接触を図ったと主張し、90万ユーロ(約1億500万円)のペナルティを科すべきと公に非難していた。

ローマカイロ会長の前述の非難を受けて、翌26日に公式声明を発表。エンクルを含めトリノのいかなる選手に対しても接触を図っていないと主張した。

「トリノFCのウルバノ・カイロ会長による最近のコメントに関する言及及び、多くのメディアによる報道に対する反論」

「クラブはいかなるトリノのプレーヤーとも接触していないこと。また、いかなるトリノのスカッドの一員にも関心がないことをここで明確に主張します」

今夏、敏腕SDのペトラーキ氏を引き抜いたことでトリノとの関係悪化が指摘されるローマだが、ひとまずエンクルの移籍に関してはこれで幕引きとなりそうだ。

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