リーグ1(イングランド3部)に所属するボルトンがチーム存続の危機に立たされている模様だ。ボルトンはクラブ公式サイトを通じて伝えている。

 ボルトンは昨季までチャンピオンシップイングランド2部)に所属していたが、降格に伴い今シーズンからリーグ1でプレー。近年クラブは経営状況が悪化しており、5月に破産申請をしていた。現地時間23日にクラブを売却することで合意していたが、翌日に破談となった模様だ。

 クラブの発表によると、イングランドフットボールリーグ(EFL)から「(現地時間)27日17時までに、売却を完了させるか、期限延長のための十分な理由を提示するか」どちらかをするよう連絡があったという。ボルトンの共同管理人を務めるポール・アップルトン氏は「そうでなければクラブはEFLから排除される」とした上で、「クラブを閉鎖し、最終的にボルトンの清算手続きが今週から始まる可能性もある」と現状を明かした。

 ボルトンは2005-06シーズンに中田英寿や元ナイジェリア代表MFジェイジェイ・オコチャらを擁し、UEFAカップヨーロッパリーグの前身大会)でベスト32に進出。また、中田英寿以外にも、西沢明訓、宮市亮プレーしたことでも知られている。2000年代プレミアリーグを彩ったクラブの一つでもあるボルトンだが、現在はチーム存続の危機に立たされている模様だ。

 なお、同じくリーグ1に所属するベリーも経営難に陥っており、同日に期限が設定されている。

チーム存続の危機に立たされるボルトン [写真]=Getty Images