日本と韓国の両国では空母保有に向けた計画が進行中だ。日本ではいずも型護衛艦の空母改修が決まっているほか、韓国では2020年に3万トン級の軽空母建造を目指す計画が発表されたばかりだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人民解放軍の関係者の見解として、韓国が空母建造を打ち出した理由について考察する記事を掲載し、「日本への対抗心」と「米国が日本と韓国に対する待遇で差をつけているため」ではないかと論じる記事を掲載した。

 記事は、韓国国防部が14日に軽空母の建造計画を打ち出したと伝え、「韓国が空母建造を明確にしたのは今回が初めてだ」と指摘する一方、韓国は空母を保有する必要性があるのだろうかと問いかけた。

 そして、中国人民解放軍の関係者の見解として、韓国が空母建造を打ち出した要因について「日本」が絡んでいる可能性があると主張し、まず日本が「いずも型護衛艦の空母への改修」を決めたことが韓国を刺激した可能性があると主張。さらに、日本と韓国は竹島(韓国名:独島)をめぐって対立しているうえ、日本が韓国に対して半導体材料の輸出管理強化を行ったことで韓国経済は打撃を受け、日韓関係も大幅に悪化していると指摘、こうした背景のもと、韓国は日本を意識して空母建造計画を打ち出した可能性があると主張した。

 また、米国の日本と韓国に対する態度の「差」も韓国を刺激した可能性があると主張。米国が韓国に提供したり、売却したりする武器や装備の水準は「明らかに日本以下」であり、たとえば米国の艦載武器システムである「イージスシステム」では日本には最新のベースラインも提供するが、韓国には日本以下のベースラインのものしか提供していないと主張し、「米国は故意に同盟国に等級をつけている」と指摘、こうした点が韓国を空母建造に駆り立てているのではないかと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

韓国はなぜ空母建造を打ち出したのか? 「日本への対抗心かも」=中国メディア