リーガ・エスパニョーラが開幕してからまだ2試合が消化されたばかりだが、早くもバレンシアに黄色信号が灯っている。27日に、スペインのスポーツ紙『マルカ』が報じた。

 ここまで1分1敗と勝利がないバレンシア。現在、クラブを取り巻く空気には危機感が内包されているが、その傾向はシーズン開幕前から見受けられたようだ。クラブのオーナーであるピーター・リム氏が、移籍市場での動きに関して度々現場介入を行ったことで、クラブの雰囲気は悪化してしまったという。

 この“お家騒動”ともとれる事態の影響を受けるかのように、チームはシーズン開幕から低空飛行を続けている。そして『マルカ』によると、選手たちからの信頼も厚いマテウ・アレマニー最高責任者の様子に、多くの選手が驚いているという。選手たちの証言によると、アレマニー氏は「まるでゾンビのように見える」ようだ。

 バレンシアとしては、フロントの「ゴタゴタ」がチーム成績に反映されてしまっているのが苦しいところ。クラブとして一枚岩となり、“名門復活”を遂げることはできるだろうか。

今季未だ勝利がないバレンシア [写真]=Getty Images