【元記事を音楽ナタリーで読む】

テレビ東京バラエティ番組「青春高校3年C組」の出演者によるライブイベント「青春高校3年C組 デビューKICKOFFライブ~どんな夢にも一歩目がある~」が、昨日8月28日に東京・チームスマイル豊洲PITで行われた。

【大きな画像をもっと見る】

昨年8月の「青春高校文化祭~1/人生の今日を大切にしよう~」、12月の「青春高校ウィンターライブ」、そして今年3月の「青春高校3年C組 スプリンライブ 2019 卒業式」と過去3回にわたって番組発のイベントを行ってきた青春高校3年C組の生徒たち。今回のイベントは生徒の村西里世が卒業することを受けて「青春高校サマーライブ 真夏の文化祭2019~別れ、そして新しい船出~」というタイトルが冠されていたが、8月16日の放送で青春高校3年C組のメジャーデビュー決定が発表された際、併せてイベントタイトルも「青春高校3年C組 デビューKICKOFF ライブ~どんな夢にも一歩目がある~」へと変更された。

声優志望の黒田照龍と黒木美佑によるアナウンスを経て、イベントは漫才部の日比野芽奈、チャーリーことエゼマタ健太チャールズ、本多睦による前説からスタート。後半は韓国出身の3期生・姜羽相(カン・ウサン)も加わり、シュールな漫才から本編へとつなげた。まずは女子アイドル部の選抜メンバーが「青春のスピード」を披露。さわやかで甘酸っぱい青春ソングで冒頭から観客の心をつかんだ。ここでMCを務める番組水曜日の“担任”三四郎と月曜の“担任”安藤なつ(メイプル超合金)、“副担任”の中井りか(NGT48)、女装が板についてきた生徒の浅井優平、自ら志願して生徒たちとコントを披露することになった金曜の隔週“担任”柴田英嗣(アンタッチャブル)が登壇。MC陣の挨拶もそこそこに、女子アイドル部ユニットBlue Springの「サンダルガール」、ダンスボーカル部・ディアフレンズの「Leave it to me!」、2つ目の女子アイドル部ユニット・ハイスクールベイビーの「大っ嫌いロミオ様」、男子アイドル部バトラーズの「バトラー」「気まぐれカモン」と各部活動ユニットによる個性豊かなパフォーマンスが次々と披露された。

生徒たちは連日テレビ東京内のスタジオで定期公演を行っており、この日は定期公演でMVPを獲得した生徒1人がソロでステージに立つことに。MVPに選ばれたミュージシャン志望の涌嶋茜は、豊洲PITステージで歌える喜びを噛み締めながら、「今日は里世ちゃんの卒業ということもあって、夢に向かってちょっとでも背中を押せるような曲を」と、荒井由実「卒業写真」をアコースティックギター1本の弾き語りで熱唱した。穏やかな余韻が残る中、突然始まった生徒たちの寸劇では、出口晴臣と別所匠が神奈川・川崎で半グレの抗争に巻き込まれて大変なことに。そこに現れた前川歌音は1人で半グレたちを一蹴すると、歌謡曲テイストのソロ楽曲「クラクションレクイエム」でクールかつ艶やかなパフォーマンスを見せた。

柴田と生徒たちによるコントは、学校内の漫才部を描いたシチュエーションコメディ。本多、出口、佐藤諒、女鹿椰子、渡邉聖明が所属する漫才部に新入生のチャーリーが入部志望でやって来るが、部員たちは全員ボケでチャーリーツッコミとしての入部を希望する。漫才部にツッコミが不在なのは、顧問である柴田がツッコミに対し異常なほどの厳しい指導のせい。困惑するチャーリーの前に登場した柴田は生徒たちの漫才に自らビシビシとツッコミを入れ、誰よりも生き生きと漫才を楽しんで大きな笑いを起こした。カンや兎遊も加わり大盛り上がりとなったコントは、最後まで地味にいじられずに終わった女鹿によるピン芸人ヒロシパロディで締めくくられ、さらに三四郎の2人が出口と別所のデュエット負け犬ブルース」を突然歌うというサプライズを経てイベントは後半戦へ。

ステージバンドセットが運び込まれると、軽音部・地球の音がスタンバイ。前川(Dr)、黒田(G)、奥村力(Vo)の脱退、涌嶋(Vo, G)、上島陸歩(Violin)、松岡龍二郎(G, Vo)、藤原侑也(Dr)の加入で大きく生まれ変わった軽音部は今回が初めての大きなステージで、藤原に至ってはドラム経験がないところからわずか数週間の特訓を経てライブへと挑んだ。地球の音はこの日のために秋元康が書き下ろした新曲「好きならYeah! Yeah! Yeah!」を初披露し、さらに初期バンドHey!school!から受け継いだ「うるさいうた」と「自己嫌悪の夜」を演奏。ブルージーなバラード「自己嫌悪の夜」ではバンドによる熱い演奏と涌嶋の振り絞るような歌声に涙する観客の姿も多く見られた。秋元は地球の音を含む各部活動にこの日のための新曲を用意しており、バンド演奏のあとは各ユニットがそれぞれ新曲を初披露する流れに。リーダー河野紳之介を軸に、黒田、別所、田中柊斗、久保侑大、森田泰平、三鴨アーサーの7人体制となったバトラーズは、これまでの持ち曲とは異なる爽快なポップチューン「弁解オセロ」を歌い、ラッパー田中のスキルフルなラップやかわいらしい振り付けで黄色い歓声を浴びた。Blue Springの新曲「イチャイチャしたい」はグループにとって4曲目のオリジナルソングとなるが、この曲では西村瑠香が初めてセンターを務め、新たな魅力を開花させた。ディアフレンズダンスセンターに3期生の林優菜を、ボーカリストに元軽音部の奥村を迎えた新体制で「約束のSunrise」を初披露。部活動最大人数による迫力あるパフォーマンスで観客を圧倒した。

新曲披露のあとは、この日をもって青春高校を卒業する村西がユニットでの最後のパフォーマンスを行った。青春高校に入学するまでは引きこもりで、在学中に青春の日々を送れなかった村西は意を決して「青春高校3年C組」のオーディションに参加。入学当初は大人しく目立たない存在だったが、Blue Springでの男装や木曜の隔週担任・バカリズム仕込みのフリップ芸などで個性を発揮し、番組の中でさまざまな経験をするうち新たな夢を見つけて卒業を決意した。村西はBlue Spring結成時のメンバーで、その後ディアフレンズへと移籍したが、このステージではディアフレンズとして13人での最後の「マイナスワン」を披露。さらにBlue Springとして青春高校初のオリジナルソングとなった「チャイムの途中で」をひさびさに歌った。パフォーマンスを終えた村西に、生徒たちは密かに用意していた花束と思い出の写真が詰まったアルバムプレゼント。村西は笑顔でプレゼントを受け取ると、この日のためにしたためた手紙を取り出し、観客や生徒、先生、スタッフたちへの感謝の思いを伝えて「これからも青春高校にいたことに誇りを持って、元引きこもりとしてたくさんの人に夢や希望を与えるような存在になれるようがんばります」と決意を述べた。

会場が温かい拍手に包まれる中、生徒たちは全員で新たな合唱曲Never ending time」を初披露。そして3年C組学級委員の日比野メンバーを代表してスピーチを行い、村西に最後の言葉を贈った。日比野は「CDデビューは決まったけど、まだ実感は湧いてなくて……これから先どうなるのか、私たちもわかんないし不安なところも多いんですけど、今もこれからも変わらないことは、この青春高校という場所が、帰る場所だと思っています。里世さんのように卒業していく生徒も、ほかのお仕事に行く生徒も、この青春高校に戻ってくる場所があると思います。今日も卒業した長野雅ちゃんや山口茜ちゃんが来てくれています。みんな卒業しても青春高校が大好きでいてくれているんだなと思うとすごくうれしかったです。今まで出会えてきた生徒46名の奇跡の出会い、感謝の気持ちでいっぱいです。生徒全員のことをよろしくお願いします」と締めくくり、最後は生徒全員で「夕焼けはなぜ、一瞬なのか?」を涙ながらに合唱。およそ1300名の観客も一緒に歌い、豊洲PITに優しい歌声がこだました。

終演後にはMCの教師陣と生徒たちがそれぞれ囲み取材に応じた。副担任として毎週5日間通して番組に参加している中井は、「私は一番生徒のことを見ているので、やっぱり生徒の変化とかに一番気付くんです。みんないろんなことを乗り越えるたび覚悟が決まってきたというか。デビューをしてからのことを見据えながら活動できているのがすごいなと思うし、そんな中でも青春を忘れていない。今日のライブも『青春してるな』という場面がたくさんあったので、見ていてうらやましいなって。デビューに向かってキラキラ輝く生徒たちの後押しができたらいいなと思います」と生徒たちを讃えた。一方、生徒の河野は「これまでで一番慌ただしかった」と今回のイベントまでの道のりを振り返り、本来スタンディングを予定していた公演が集客面の問題から急遽座席ありに変更したことを受けて「どのぐらいかかるかわからないけど、いつかはここをスタンディングで埋めたい。リベンジしたいです」とコメント。さらに河野はメジャーデビューに向けて「『紅白歌合戦』だったり『レコード大賞』だったり、数多くある名誉ある音楽番組に青春高校3年C組として名を連ねたいです」と大きな目標を打ち立てた。また生徒同士でこの日輝いていたメンバーは誰かと尋ねると、前川は自身の公認で軽音部のドラマーとなった藤原の短期間での急成長を讃え、河野は男子アイドル部メンバーである黒田がイベント2日前に足をケガしながらも、痛み止めによる処置で2時間を超えるステージを乗り切ったことを告白。別所はリーダーとして一段とたくましくなった河野の名を挙げ、日比野は「瑠香の存在でグループが1つになったと言ってもいいぐらい、大切な存在なんだなと気付かされました」とBlue Springの新曲で初のセンターに抜擢された西村のことをうれしそうに話した。

青春高校3年C組 デビューKICKOFFライブ~どんな夢にも一歩目がある~
2019年8月28日 チームスマイル・ 豊洲PIT セットリスト

前説:漫才部(日比野芽奈 / エゼマタ健太チャールズ / 本多睦 / 姜羽相)
01. 青春のスピード / 女子アイドル部選抜(持田優奈 / 日比野芽奈 / 大曲李佳 / 西村瑠香 / 前川歌音 / 川谷花音 / 兼行凛 / 兎遊 / 頓知気さきな)
02. サンダルガール / Blue Spring(日比野芽奈 / 西村瑠香 / 女鹿椰子 / ボールドウィン零 / 持田優奈 / 大曲李佳 / 黒木美佑)
03. Leave it to me! / ディアフレンズ(宇都木彩乃 / 村西里世 / 佐藤諒 / 小倉可愛 / 出口晴臣 / エゼマタ健太チャールズ / 渡邉聖明 / 宮本ひなの / 杉山龍生 / 木目田俊 / 大下美瑠 / 奥村力)
04. 大っ嫌いロミオ様 / ハイスクールベイビー(前川歌音 / 川谷花音 / 兼行凜 / 頓知気さきな / 兎遊 / 齋藤有紗)
05. バトラー / バトラーズ(河野紳之介 / 黒田照龍 / 久保侑大 / 別所匠 / 三鴨アーサー / 森田泰平 / 田中柊斗)
06. 気まぐれカモン / バトラーズ
07. 卒業写真 / 涌嶋茜
08. クラクションレクイエム / 前川歌音
コント:佐藤諒 / エゼマタ健太チャールズ / 女鹿椰子 / 出口晴臣 / 渡邉聖明 / 兎遊 / 姜羽相 / 柴田英嗣(アンタッチャブル
09. 負け犬ブルース / 三四郎
10. 好きならYeah! Yeah! Yeah! / 地球の音(本多睦 / 涌嶋茜 / 藤原侑也 / 上島陸歩 / 小沼綺音 / 松岡龍二郎)
11. うるさいうた / 地球の音
12. 自己嫌悪の夜 / 地球の音
13. 弁解オセロ / バトラーズ
14. イチャイチャしたい / Blue Spring
15. 約束のSunrise / ディアフレンズ
16. マイナスワン / ディアフレンズ
17. チャイムの途中で / Blue Spring
18. Never ending time / 青春高校3年C組
19. 夕焼けはなぜ、一瞬なのか? / 青春高校3年C組

この日をもって青春高校3年C組を卒業した村西里世。