『殺人の追憶』(03)や『オクジャ/okja』(Netflixで配信中)など国際的に活躍する若き巨匠ポン・ジュノ監督の最新作にして、第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画史上初となる最高賞のパルムドールに輝いた『パラサイト 半地下の家族』が2020年1月より公開。このたび本作のティザービジュアルと30秒予告編が解禁された。

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本作は、世界の様々な国で社会問題となっている貧富格差への痛烈な批判を内包した、ある家族の物語。全員が失業中でその日暮らしの貧しい生活を送るキム一家。ひょんなことから長男のギウは、IT企業のCEOで超裕福なパク氏の家に家庭教師の面接を受けに行くことに。そして兄に続いて、妹のギジョンもパク氏の豪邸に足を踏み入れるのだが、この2つの家族の出会いが思いもよらぬ悲喜劇をもたらすことに…。

このたび解禁された予告映像では、異例の大熱狂で迎えられたカンヌ国際映画祭での様子と共に、どこか不穏な空気が漂う本作の一部を垣間見ることができる。薄暗い半地下の家で暮らす貧しい兄妹が家庭教師として豪邸に足を踏み入れていく姿から一転。“ただならぬ計画”を企む家族の姿が映しだされていく。

カンヌで審査委員長を務めたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督も「観た瞬間からこの映画に魅了され、観た後も自分たちの中でどんどん育っていた」と大絶賛。ユーモアからサスペンス、アクションとあらゆる映画の要素を完璧に融合された巧みなストーリーテリングと、国民的スターのソン・ガンホと『新感染/ファイナル・エクスプレス』(17)のチェ・ウシクら豪華キャストの共演からも目が離せない。

韓国国内では観客動員1000万人を突破し、フランスをはじめとした世界各国で大ヒットを記録。また第92回アカデミー賞の国際長編映画賞(旧外国語映画賞)の韓国代表に選出され、早くも最有力の呼び声も。果たして“貧しい家族”と“裕福な家族”が交差することで、どんな展開が待ち受けているのか…。予測不能の衝撃的なクライマックスに期待は高まるばかりだ!(Movie Walker・文/久保田 和馬)

韓国映画初のパルムドール受賞!異色エンターテインメントが日本上陸